最速セダンランキング 2018
2018年度のさまざまなタイプのセダンを速さ順 (0-100)でランキング付けしてご紹介いたします。
実は一口にセダンといっても、たとえば以下のように豊富なバリエーションがあります。
※お値段は、新車価格の大まかな目安です。
スポーツセダン(ミドルサイズ):200万円~
走行性能と快適性のバランスが良いセダンです。
例:アウディS3、レクサスIS 等
最高級セダン:1000万円~
快適性を最重視したセダンです。全車種中トップの静粛性・乗り心地を有しています。
例: メルセデス・ベンツSクラス、アウディA8 等
スポーツ特化セダン:300万円~
走行性能を最重視したセダンです。
例:ランエボX、インプレッサ WRX STI 等
コンパクトセダン:150万円~
日本の道路事情にマッチした、コンパクトで街乗り向きのセダンです。
例:レガシィB4(2009年4月モデル以前)、カローラ 1.8l 等
ハイブリッド・スポーツセダン:500万円~
走行性能と燃費を両立したセダンです。
例:フーガハイブリッド、パナメーラハイブリッド(ハッチバック) 等
0-100km/hのデータの一部は、便宜上、0-60 mph = 100km/hとみなしています。
次世代セダン:700万円~
ガソリンを一切使わない近未来セダンです。
例:トヨタ Mirai、テスラS
補足:
セダンのボディサイズは、まず横幅が重要となります。日本では、横幅が1.7メートル以下(+その他諸々)であれば5ナンバーの小型車に該当し、それ以上は3ナンバーとなります。
また、日本の駐車場は車幅1.8メートルを基準に作られていることが多く、1.8メートルを大きく超えると駐車スペースに余裕がなくなり、立体駐車場などが利用不可になったりします。
一方、車幅が広い車ほど高速道路などの高速域での直進安定性が高まります。また、排気量の大きなエンジンを積みやすくなります。
なお、本記事では『コンパクトセダン』の定義として、車幅が1.7メートル前後とします。実質、3ナンバーと5ナンバーの境界線付近ですね。また、ミドルサイズ(セダン)の定義としては、車幅が1.8メートル前後とします。
※『0-100km/h 加速』とは、停止状態から時速100km/hまでフル加速で到達するまでの時間(秒)のことです。詳しくは、以下の記事をご参考にしてください。
【2015】国産車・輸入車の0-100km/h加速 etc.!
ちなみに本記事の0-100km/hは、北米自動車誌『Motor Trend』のテストデータを参考にしています。該当データが無い場合には、公式データや信頼のおける自動車誌のデータを参考にしています。また特に表記が無ければ、最新モデルのデータとなります。
目次
スポーツセダン(ミドルサイズ)
キャデラック ATS-V
0-100km/h: 3.7秒
キャデラックは、アメリカの自動車メーカー『ゼネラルモーターズ』の高級車ブランドです。このATS-Vは、最大470馬力を出力する、3.6リッターのV6ツインターボエンジンを搭載しています。ブレーキ性能やコーナリング性能もセダントップクラスです。
参考ページ:ハイパースポーツセダン対決の行方は? ATS-V 対 AMG C63 S
※記事執筆時から速いセダンが増えています。たとえば0-60 mphにおいて、2016年式のAMG E63 S 4マチックは3.5秒、ダッジSRTヘルキャットは3.7秒、アウディRS7は3.7秒、キャデラックCTS-Vは3.6秒となっています。
メルセデス・ベンツ AMG C63 S
0-100km/h: 4.0秒
メルセデス・ベンツの”AMG”と呼ばれる高性能スポーツモデルです。6リッターオーバーのツインターボエンジンを搭載しており、最大510馬力(ps)を出力します。
アグレッシブなルックスに加えて、高揚感溢れるエンジンサウンドが特徴的です。
参考ページ:2015年度のベスト・高級スポーツカー: パート1 ~ Motor Trend
アウディ S3
0-100km/h: 4.7秒
アウディのミドルサイズセグメントの高性能スポーツモデルです。車両重量1520キロのボディに4気筒のターボエンジンを搭載しています。車幅が1.8メートル以下であるため、駐車スペースに困らないところも良いですね。
大人の事情により、日本では最大エンジン出力が若干抑えられています。私も運転したことがあるのですが、少し走りだしてからのフル加速では、ワンランク上の加速感がありました。
◎ 補足
もしかすると、国産最速セダンについて知りたい方もおられるかもしれません。
2016年3月時点で抜群に速い4ドアセダン(非改造車)としては、ランサーエボリューションX、スバルWRX STI、レクサス IS F、スカイライン 350GT ハイブリッドなどがあります。
それぞれ車の特性が違いますので、最速車を決めることは難しいのですが、いずれの車も0-100km/hで4秒台に達するほど速いです。
Motor Trendの0-60mph(≒0-100km/h)加速テストではIS Fが4.5秒、WRX STIが4.6秒、350GTハイブリッドが4.9秒、ランサーエボリューションXが5.1秒を記録しています。
Figure 8と呼ばれる旋回テストでは、ランサーエボリューションXが24.5秒を記録していて、他車よりもやや優位となっています。
ちなみにIS Fは24.8秒、WRX STIは24.9秒、350GTハイブリッドは25.8秒を記録しています。
350GTはモーターの重さがネックになっているかもしれませんね。
レクサスIS Fはシャシーに対してオーバースペック気味のエンジンを積んでいますが、最小旋回半径が5.1メートルで小回りが効き、レクサスクオリティの快適な車です。
この手のテストは車のコンディションや路面状況などにより左右されますが、4台とも走行性能が拮抗しているのは確かですね。
更に詳しくは、以下の記事を参考にしていただけるかと思います。
最高級セダン
アウディ RS7
0-100km/h: 3.2秒
アウディの最高クラスのグレードであるA7の高性能スポーツモデルです。Motor Trendの0-60mph(≒0-100km/h)加速テストでは、これまでの4ドア車の最高記録である3.2秒を記録しています。
また、アウディの優れたAWDシステムにより、走行安定性やブレーキ性能も高レベルです。
ベントレー コンチネンタル GT-3 R
0-100km/h: 3.3秒
巨漢でヘビーなベントレーの最高級車 『コンチネンタル』のレーシングモデルを、公道で走れるようにチューニングしたモデルです。
4リッターのV8ツインターボエンジンを搭載していて、最大580馬力(ps)を出力します。Motor Trendのテストでは、0-100km/h加速において驚愕の3.3秒を記録しています。
さすがにレース場で限界性能を発揮して走らせると、ブレーキなどがあっという間にヘタるようですね。
参考ページ:2015年度のベスト・高級スポーツカー: パート3 ~ Motor Trend
ポルシェ パナメーラ ターボS
0-100km/h: 3.4秒
運転して楽しい最高級として世界的に評判の高い車です。ラグジュアリーカーでありながら、スポーツカーに近い感覚で運転することができる貴重な車です。
また、一目でポルシェの車であるとわかる、ポルシェ・ルックスも魅力的ですね。
メルセデス・ベンツ CLS AMG
0-100km/h: 3.4秒
メルセデス・ベンツの4ドアセダン『CLS』の高性能スポーツモデルです。セダンでありながらも、流線型のクーペルックスが大きな特徴です。
加速力もさることながら、ブレーキ性能やコーナリング性能も高級セダントップクラスです。高級車の中でもスポーティかつ、別格のブランド力・存在感があります。
コンパクトセダン
レガシィB4 GTシリーズ (2009年4月モデル以前)
https://www.youtube.com/watch?t=1&v=AbExUWegClw
0-100km/h: 5秒~7秒
フルタイム4WDを搭載したスバルのコンパクト・スポーツセダンです。2009年4月モデル以前は、全幅が1.73メートルで全長4.64メートルのコンパクトボディでした。
2009年5月の5代目レガシィからワイドボディ化して、快適性や安全性が重視されるようになりました。
コンパクトセダンの中古車に興味がございましたら、カーセンサーのこちらのページからレガシィB4(GTシリーズ)の在庫車をチェックできます。
カローラ (1.8リッターのラグゼール・モデル)
0-100km/h: 7秒台
最大132馬力、最大トルク17.3kg・mを出力するエンジンを搭載しています。車両重量が1100kgとそれほど重くなく、低速から飛び出すような加速力があります。
私がたまに運転する車なのですが、街乗りでの速さは申し分ないです。ホイールベースが短く、最小回転半径が5.1メートルなので小回りも効きます。
また足回りが柔らかめであるため、路面の荒れたところでも快適に走ることができます。
ただ加減速の調整がやや難しく、ブレーキの効きがやや遅いという欠点があります。意外と速い車ですので、飛ばし過ぎには注意が必要です。
コンパクトセダンの中古車に興味がございましたら、カーセンサーのこちらのページからカローラ 1.8 ラグゼールの在庫車をチェックできます。
スポーツ特化セダン
ランサーエボリューションX
0-100km/h: 約5秒
◎ カタログデータ
三菱の最先端の走りの技術を結集させたスポーツセダンです。高価なパーツを惜しみなく使っています。大柄ボディでレーシングカーのようなルックスであるため、街中では非常に目立ちます。
当方はATモデルに1日乗ったことがあるのですが、ツインクラッチSSTの変速は本当にあっという間です。低回転時は大人しい車なのですが、高回転まで回すと豹変します。
ワゴン車並みの旋回半径や、エンジンノイズや微振動がやや気になりましたが、大人4人がゆったり乗れるサイズで、普段乗りもふつうにこなせる点も評価できます。
現在は生産が終了していますので、カーセンサー.netのこちらのページなどから在庫車を調べることになります。
スバル WRX STI
0-100km/h: 5秒台
◎ カタログデータ
スバルの最先端技術を駆使したフルタイム4WDのスポーツセダンです。全天候型であり、雨や雪なのど悪天候時の信頼性が抜群です。
またスポーツ特化タイプのセダンとしては、内装のクオリティや快適性が優れているところも評価できます。
ハイブリッド・スポーツセダン
フーガハイブリッド
0-100km/h: 4.9秒
日産のラグジュアリー・スポーツセダンです。フーガは、BMW5シリーズやアウディ6シリーズ、レクサスGS、クラウンマジェスタ、ホンダ レジェンドなどの高級車シリーズがライバルとなっています。
加速の良さもさることながら、世界最先端の安全装備も魅力的です。ちなみにスカイラインGT350ハイブリッドも同一タイムです。
スカイライン 350GT ハイブリッドの試乗&徹底レビュー 2015
ポルシェ パナメーラ ハイブリッド
0-100km/h: 5.5秒
ポルシェの最高級セダンであるパナメーラのハイブリッドモデルです。ハイブリッドセダンの中では、世界トップクラスの走行性能を有しています。
レクサス LS600h
0-100km/h: 5.8秒
トヨタのプレミアムブランドであるレクサスの最高級モデルです。最大394馬力を出力する5リッターV8型エンジン+高出力モーターを搭載しています。
近未来セダン
テルラ S
0-100km/h: 3.1秒 (公式3.0秒)
電気モーターのみで走行する高性能スポーツセダンです。アクセルを踏み込んだ途端にトルクが発生するため、停止からの走り出しでは0-100km/hが2秒台のスーパーカーを超えるほどの加速力があります。
ノンチャージで最大528キロメートル走行することができます。国外においては、セダンランキングで上位に食い込むほど人気のある車です。
自動運転システムを搭載しているなど、最先端技術を積極的に搭載しているところも評価されています。
ただし車幅が2.2メートルとかなりのワイドサイズであるため、日本においては走る場所を選ぶ車ではあります。
追記:テスラ SのアップグレードモデルであるP90Dは、0-100km/hで2.6秒を記録しています(公式2.8秒)。
トヨタ Mirai
0-100km/h: 9.6秒(公式)
世界初の水素で走る燃料電池自動車です。不可能を可能にした未来の車と言えるでしょう。
電気モーターと同様に、走りだしはかなり力強いです。また、燃料電池の配置を工夫して低重心になるように設計されており、走りの性能にもこだわって作られています。
本記事が参考になりましたら幸いです。
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