国産スポーツカーの加速性能をまとめてチェック!0-100 ランキング TOP19
国産スポーツカーがどれぐらい速いのか、興味がある方は意外と多いのではと思います。
そこで今回は、最新の国産スポーツセダン・クーペから、1990年代の往年の国産スポーツカーまで、以下の条件に基づいて加速ランキングを作成しました。
- 全車種の中から、最も速いグレードのクルマをピックアップ
- 評価指標は0-60 mph(≒0-100 km/h)
- 0-100 km/hで5秒以下のクルマを厳選
86のチューニングカーはネタとして、それ以外は市販車モデル(ストックカー)としました。またロードスターにつきましては、参考までに海外仕様の2リッターモデルをピックアップしておきました。
往年の国産車については、日本における280馬力の制限が解除されています。
データは「0-60 mph」を参照していますが、馴染みのない方が多いと思いますので、「0-100 (km/h)」と記載しています。
また「CAR and Driver」や「Motor Trend」などのテストメディアの中から、ベストの記録を参照しています。馬力はPS表記です。
それでは19位から順番にご紹介していきます。例によって各車コメント付きです。
2018年6月28日更新
目次
- 第19位:トヨタ 86 (チューンドモデル)
- 第18位:ロードスター(2リッター,MTモデル)
- 第17位:ホンダ シビック タイプR(2015年モデル)
- 第16位:ホンダ S2000(2006年モデル)
- 第15位:レクサス LS500h(2015年モデル)
- 第14位:マツダ RX7 R1
- 第13位:ホンダ レジェンド(2014年モデル)
- 第12位:日産 フェアレディZ ニスモ(2015年モデル)
- 第11位:トヨタ スープラ ターボ
- 第10位:レクサス IS350(2014年モデル)
- 第9位:日産 スカイライン 350GT ハイブリッド(2015年モデル)
- 第8位:スバル WRX STI
- 第7位:レクサス LC500
- 第6位:三菱 ランサーエボリューションX GSR(MT)
- 第5位:レクサス RC F
- 第4位:レクサス GS F
- 第3位:LFA(2010年モデル)
- 第2位:ホンダ NSX
- 第1位:日産 GT-R ニスモ
- まとめ
第19位:トヨタ 86 (チューンドモデル)
- 0-100: 6秒以内?
- 最高出力:400馬力(PS)
86の市販モデルは200馬力ですが、何とこのチューンドカー(by Monstaka)は倍の400馬力を出力します。エキゾースト音も大迫力です。
(※この動画は音量が大きいのでご注意ください。)
ただ市販モデルよりずいぶん速いとはいえ、本当に400馬力もあるの?との声も上がっています。
レーシングカーとしても使用されているだけあって、もともと排気量の大きなエンジンを詰めるだけのシャシー性能は余裕でありますから、チューニングにはもってこいのクルマですね。
ゼロヨン競技では、まるでロケットのように加速するEkanooRacingの86が有名です。
レース場での走行性能も優れている模様です。詳しくは、2つ上の動画をご覧ください。
ちなみに動画のコメント欄にチューニングキットについて記載されていたので、引用しておきました。
チューニング用キット一覧を表示第18位:ロードスター(2リッター,MTモデル)
- 0-100: 5.8秒
- 最高出力:157馬力
- エンジン:2リッター・4気筒NA
- 車両重量:1047 kg
クルマ好きの方に人気のオープン・スポーツカーです。日本では1.5リッターモデルが発売されていますが、北米などでは「MX-5 Miata」という名称で2リットルのモデルが発売されています。
一方、日本仕様の1.5リッターのNDは、エンジンサウンドのチューニングが素晴らしく、高回転まで回して楽しめるクルマに仕上がっています。
ちなみにハードトップのRFが2016年12月から発売され、そちらには海外で使用されている2リットルのエンジンが搭載されています。ハードトップで重量が増しますので、以下のPDriveTVのテストでは0-100km/hで7.5秒(MT)を記録しています。
第17位:ホンダ シビック タイプR(2015年モデル)
- 0-100: 5.6秒
- 最高出力:310馬力
- エンジン:2リッター・4気筒ターボ
- 車両重量:1380 kg
シビック タイプRは、FF(前輪駆動)のカテゴリーではトップクラスの走行性能を誇ります。
2016年度は名誉ある「ワールド・パフォーマンス・カー」部門にノミネートされました。
また世界的に難易度の高いレース場の一つである「ニュルブルクリンク」において、FF車として世界記録を樹立しており、FF車最速のスポーツカーとしても有名です。
日本ではノーマルのシビックは販売されていませんが、BEST CARSのコンパクトカー部門で23台中1位であるなど、世界的には非常に高く評価されています。
以下の動画では、アウトバーンの平地で時速276キロ、下りで時速290キロまで加速しているシーンをご覧いただけます。
※2017年度モデルはボディや走行性能の面で大幅に改良がくわえられており、最高出力は320PSと若干パワーアップしていますが、加速性能は2015年モデルとほぼ同じです。
第16位:ホンダ S2000(2006年モデル)
- 0-100: 5.4秒
- 最高出力:250馬力
- エンジン:2リッター・4気筒NA
- 車両重量:1270 kg
往年の名車、ホンダのS2000です。なんと9000回転まで回せます。中古車市場においても値下げ幅がかなり狭く、いまだに根強い人気があります。
性能面でもいまだに色あせることなく、加速性能はもとより、コーナリングとブレーキング性能も優秀です。
第15位:レクサス LS500h(2015年モデル)
- 0-100: 5.3秒
- システム最高出力:445馬力
- エンジン:5・8気筒NA+モーター
- 車両重量:2230 kg
(※写真は2017年モデル)
プレミアムブランド「レクサス」の最高級車(ハイブリッドカー)です。スポーツカーではありませんが、そのパワーは圧倒的です。
モーターのパワーで加速が途切れる部分をカバーすることにより、2.2トンを超えるヘビーなボディを軽々と動かし、フラットで伸びのある加速を実現しています。
時速100キロ以降もスムーズにグイグイ加速しますが、ヘビー級なので高速域では制動距離が延びるため、飛ばしすぎないように注意が必要です。
非常に静かでパワフルなクルマなので、いつの間にか制限速度を軽く超えているかもしれません。
ちなみに2017年モデル(500h)は3.5リッターのエンジンが搭載され、最高出力が359psまでパワーダウンしていますが、モーターの出力が改良され、0-100は5.4秒を記録しています。
以下の動画では、(おそらく)アウトバーンで時速286キロまで出ていることが確認できます。
レクサス車の加速ランキングにつきましては、以下の前記事をご参考にしていただければと思います。
レクサスのクルマはどれぐらい速い?全車種の加速ランキングを一挙公開!
第14位:マツダ RX7 R1
- 0-100: 5.2秒
希少となった、ロータリーエンジンを搭載したスポーツカーです。1993年モデルでありながら、0-60 mphで5.2秒、ゼロヨンで13.6秒を記録しています。
後継者のRX-8が中古車市場で早々に値崩れしたのに対して、RX-7(特に美車)は高値を維持しています。
第13位:ホンダ レジェンド(2014年モデル)
- 0-100: 5.1秒
- 最高出力:382馬力
- エンジン:3.5リッター・6気筒NA
- 車両重量:1980 kg
ホンダのフラッグシップ・ハイブリッドサルーンです。海外ではホンダの高級車ブランド「アキュラ」で「RLX Sport Hybrid」という名称で販売されています。
ヘビー級にもかかわらず、SH-AWDと呼ばれる4輪駆動システムにより、粘り強く安定した高速コーナリング性能を実現しています。
筑波サーキットでは1分11秒5を記録しています。
第12位:日産 フェアレディZ ニスモ(2015年モデル)
- 0-100: 5.1秒
- 最高出力:355馬力
- エンジン:3.7リッター・6気筒NA
- 車両重量:1530 kg
日産のハイパフォーマンス・クーペです。海外では「370Z」の名称で呼ばれています。もしかしてコッチの呼び方の方がカッコ良いかも?
独特のスタイリッシュなエクステリアが特徴的なクルマです。
第11位:トヨタ スープラ ターボ
- 0-100: 5.0秒
- エンジン:3リッター・ツインターボ
トヨタの往年のスポーツカーです。S2000やRX-7などと同様、中古車市場においても人気があります。
1990年前半の古いデータですが、0-60 mphで4.5秒、ゼロヨンで12.9秒という記録も見つかります。
動画のメーターはMHP表記になっていますので、60 mph ⇒ 時速96.6キロになります。
第10位:レクサス IS350(2014年モデル)
- 0-100: 4.9秒
- 最高出力:318馬力
- エンジン:3.5リッター・6気筒NA
- 車両重量:1630 kg
レクサスのスポーツセダンです。4人乗りでコンパクトなサイズであり、シーンを選ばない実用性があります。
先代モデルと同じエンジンを使い続けているものの、ボディ剛性を含めた全体的なパフォーマンスは大幅に向上しています。
ちなみにトヨタの「クラウン アスリート」と「マークX」の3.5リッターモデルも同パワーのエンジンを搭載していますので、乾燥重量は少し差がありますが、0-100のタイムも同程度になります。
第9位:日産 スカイライン 350GT ハイブリッド(2015年モデル)
- 0-100: 4.9秒
- システム最高出力:364馬力
- エンジン:3.5リッター・6気筒NA+モーター
- 車両重量:1770-1890 kg
世界最速のハイブリッドカーとして発売された、高級4ドアセダンです。先代モデルの後継者というよりも、インフィニティのバッチを継承したスポーツセダンです。
ハイブリッドカーといえば環境(燃費)を配慮したセッティングであることが多いのですが、このクルマは加速力にモーターパワーを振ってあります。
速さに加えて、世界初の電動ステアリング機能により、山道などでは非常に楽にハンドルを切ることができます。
ちなみに日産のラグジュアリーセダンである「フーガ ハイブリッド」は0-100で5.5秒(メーカー公表値)となっています。
第8位:スバル WRX STI
- 0-100: 4.7秒(公式)
- 最高出力:308馬力
- 車両重量:1490 kg
スバルの人気スポーツカーです。海外でも高い評価を得ています。
ドイツのハイパフォーマンスモデルに負けない性能を有しており、何気に大人4人が乗ることもできます。
第7位:レクサス LC500
レクサスディーラーにて撮影
- 0-100: 4.6秒
- 最高出力:477馬力
- エンジン:5リッター・8気筒NA
- 車両重量:1940 kg
レクサスの最新ラグジュアリークーペです。同じレクサスのRC FやRC Fと最高出力は同じですが、ボディが重い分、加速性能ではやや劣ります。
ただラグジュアリーカーとしては最高峰の仕上がりとなっていて、エキゾースト音もかなり良い感じです。
第6位:三菱 ランサーエボリューションX GSR(MT)
- 0-100: 4.4秒
- 最高出力:300馬力
スポーツ走行に特化したハイパフォーマンスセダンです。天候に左右されにくい、安定した走りも魅力の一つです。
レンタカーでアクセルをべた踏み(※高速道路)したことがありますが、非常に安定した走り出しでした。
意外にも、大人4人がゆったり乗ることのできるスペースがあります。乗り心地はともかく。
第5位:レクサス RC F
- 0-100: 4.3秒
- 最高出力:477馬力
- 車両重量:1790 kg
レクサスの高性能クーペです。スポーツカーとしてのバランスは良いものの、M4などのライバル車と比べてヘビーすぎるとよく言われています。
街中でたまーに見かけることがあるのですが、結構存在感があって目立ちますよね。吸気音にもこだわって設計されています。
第4位:レクサス GS F
- 0-100: 4.3秒
- 最高出力:477馬力
- 車両重量:1830 kg
レクサスの高性能4ドアセダンです。RC Fと同一のエンジンを搭載していますが、4ドアサルーンとしての快適性を重視して設計されています。
1~2速までのつなぎもスムーズで伸びますね。
ちなみにGS450hは0-60 mphで5.4秒を記録しています。
第3位:LFA(2010年モデル)
- 0-100: 3.6秒
- 最高出力:560馬力
- 車両重量:1480 kg
レクサス初のスーパーカーとして、限定販売されたクルマです。
こだわりのサウンドチューニングが施されていて、天使の咆哮と呼ばれています。
あっという間に完売したことから、中古車市場ではプレミア価格で販売されています。
第2位:ホンダ NSX
- 0-100: 3.0秒
- システム最高出力:573馬力
- 車両重量:1780kg
ホンダのハイブリッド・スーパースポーツカーです。4輪の駆動力を自由自在にコントロールできる最先端システムが搭載されています。
国産スポーツカーとしては、GT-Rの次に速いクルマといえます。走りの完成度にはまだまだ改良の余地がありますので、これからの進化が楽しみな一台です。
以下はNSXの加速シーンです。0-200km/h加速や時速160キロからのフルブレーキも確認できます。
第1位:日産 GT-R ニスモ
- 0-100: 2.6秒
- 最高出力:600馬力
- 車両重量:1720 kg
ゴジラこと、世界のスーパーカーと対等に渡り合える唯一の国産スポーツカーです。その圧倒的なトラクション性能により0-60 mphでは2.6秒を記録しています。
ニュルブルクリンクで記録した、2015年式のニスモモデル(ニュル用パッケージ付き)の7分8秒は、いまだに最新のメルセデス AMG GT-Rやポルシェ911 GT3の記録をも上回っています。
GT-Rについて詳しく知りたい方は、「日産 R35 GT-Rのレビュー:日本が世界に誇るピュア・スポーツカーの実力に迫る!」をご一読ください。
ちなみに次世代モデル(R36)はハイブリッドカーになるとうわさされています。
まとめ
1990年代から現在までのスポーツカーを総まとめにして、加速力順にランキング付してご紹介しました。
0-100で5秒台までは最新スポーツカーと往年スポーツカーが交互にランクインするような形になりました。
5秒以下は、レクサスのFモデルが3台もランクインしています。
2位はホンダ待望のスーパーカーNSXです。加速性能だけでなく、スポーツカーとしての総合的な限界性能にも期待がかかります。
そして1位は日産GT-Rであり、2007年の発売時点から首位の座についています。
世の中の流れがハイブリッドとなってきたことから、数年後にはハイブリッドカーが上位を独占するかもしれませんね。
本記事が参考になりましたら幸いです。
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0-100の第4、5位のところに新型スープラの3.0L6気筒モデルの追加もお願いします