ジャガーXEの中古車はバーゲンセール状態?値下がり幅がすごい!
英国独特の優雅な雰囲気が魅力的な、快適かつスポーティなセダン「ジャガーXE」の中古車について、お買い得かどうかを調査しました。
日本では2014年10月から発売が開始されましたが、ライバル車と比べて、購入する価値はどれぐらいあるのでしょうか?
※ジャガーXEの写真例(白)※
新車時と比べて、中古車はどれぐらいお買い得?
まずは中古車市場において、ジャガーXEの中古車がどれぐらいお買い得になっているのかを調べてみました。
ジャガーXEといえば、BMW 3シリーズにかなり近い特性を持っていて、比較検討されている方もおられると思います。
そこで、ジャガーXEとBMW3シリーズの値下がり具合を比較してみることにしました。
※BMW 3シリーズの写真例(黒)※
カーセンサーで中古車を調べたところ、同じような条件の2台が見つかりました。
ジャガー XE20t ピュア(白)
年式:2017年9月 ・ 走行距離:0.3万キロ
車両価格:304万円 (新車時502万円)
BMW 318i ラグジュアリー(黒)
年式:2017年12月 ・ 走行距離:0.2万キロ
車両価格:328万円(新車時512万円)
(参考元:カーセンサー.2018年7月2日)
両者ともに、カーセンサーの総合評価で5点満点の美車(新車に近い内容)ですが、1年足らずで新車時から200万円(約40%)も値下がりしています。
極端な値下がり方ですよね。すぐに売却をしてしまうと、すごく勿体ないです。
食料品で40%オフというと、賞味期限間近なわけですが、1年足らずといえばまだ慣らし運転が終わった程度で、ドライブを楽しむためにはちょうど頃良いタイミングです。
BMWの3シリーズは、他のシリーズと比べて新車時の値引き幅が大きいのですが、それでも上記の318iであれば30~50万ぐらいに落ち着いているようです。
これぐらいの値引きであれば、消費税分(新車価格500万円で40万円の消費税)で相殺されてしまいますし、オプション代やその他の手数料などが別途加算されていきます。
他の中古車でも比較してみましたが、BMW 3シリーズとジャガーXEの値下がり具合はほぼ同じであることがわかりました。
ただし、ジャガーXE(2014年10月~)の方がBMW3シリーズ(2012年1月~)よりも新しいため、そのぶんXEのほうが値下がりしにくくなっていると考えられます。
BMW 3シリーズの方は、2018年中にフルモデルチェンジについての発表が予定されていることから、中古車市場では安値で出回る傾向があります。
フルモデルチェンジ間近の後期型は、改良が積み重なった完成形の車ですから、新型モデルにこだわらない方にはオススメできます。
いずれにしても、両者ともに新車に近い車両でありながら、約40%オフは十分すぎるほどお買い得であると思います。
これから値下がりするとしても、300万円からスタートであれば、(新車時と比べて)経済的な損失は大きくないはずです。う~ん、セダンの値下がり幅、おそるべしです。
※ジャガーXEの写真例(黒)※
人気車種の同グレードの中古車と比べて、どれぐらいお買い得?
第一項目のあとに気になるのが、「安くなるからには、セダンだからではなくて、他に何か理由があるのでは?」と思いますよね。
そこで念のため、人気上昇中のSUVで比較してみることにしました。ジャガー E-PACEはまだ発売したばかり(2018年2月~)なので、BMWのX1の中古車価格をチェックしてみました。
※BMW X1の写真例(黒)※
BMW X1 18i xライン (黒)
年式:2017年12月 ・ 走行距離:0.2万キロ
車両価格: 360万円 (新車時434万円)
BMW 318i ラグジュアリー(黒)
年式:2017年12月 ・ 走行距離:0.2万キロ
車両価格:328万円(新車時512万円)
先のBMW 3シリーズと同じ年式ですが、新車時からの値下げ額は74万円(約17%)となっています。
他にも調べてみましたが、セダン(318i)と比べると、SUVの方が圧倒的に値下がり幅が小さいことがわかります。
人気車種とそうでない車種で、これほどまでに差があるのはビックリですよね。
車のクオリティに関係なく、中古車市場では人気の影響がとても大きい、ということがハッキリとわかります。
売値を考えて新車を購入する場合には、SUVのほうが断然お得(人気が続けばですが・・・)です。
逆に、中古車で購入する場合には、ほどよく値下がりしたころにセダンを買えばお得、ということですよね。
ジャガーにもE-paceというSUVが発売されましたが、数年経てば、このBMWシリーズと同じような状況になることが予想されます。
3.どのグレード・年式の中古車がオススメなのか
ジャガーXEは、2017年11月の販売データによると、ベースグレード「SE」が451万円となっています。
このグレードをベースに、ディーゼルのグレードを選んだり、内装をリッチにするためにフルレザーのシートを選ぶ、あるいはよりスポーティなグレード(R-スポーツ)を選ぶといったことができます。
※ジャガーXEの内装例(上位装備)※
内装の部分については、中古車の写真を見て、気に入ったものを選ぶのがいちばんだと思います。
ただポートフォリオやR-スポーツは新車価格で600万円を超えるため、中古車価格もそれ相応になります。
ディーゼル・ガソリンのどちらを選ぶのかは、やはりディーラーなどで乗り比べてみて決めるのが一番です。
あとは中古車としての買いのタイミングなのですが、今の時点でのオススメは、どのグレードについても少なくとも300万円ぐらいまで値下がりを待つことです。
ポートフォリオのグレードのように、今の時点では中古車でも400万を超える個体は、まだ大きく値下がりする可能性があるので、待ったほうが良いかもしれません。
ピュアやSEのグレードであれば、経年1年足らずから狙うことができます。あとは予算との相談になります。
ちなみに、3リッター・ターボのとてもパワフルなエンジンを積んだ「XE S」がありますが、価格帯が839万円となり、BMWのMシリーズほどではないにしても、別クラスのような感じで、予算に余裕のある方向けといえます。
またSEのグレードは、購入層を広げるために、なるべく値段が下げられているものの、実用的な部分はカバーされています。
ジャガーXEの中古車の購入の決め手は?
ライバルの欧州車と比べた場合に、ジャガーXEのいちばんのポイントとなるのは、やはり見た目の部分だと思います。
街中で溢れている欧州車と比べて、ジャガーXEは珍しいこと、そして何より、天才デザイナーのイアン・カラム氏が手掛けた車としては、卓越したデザイン性を持つことです。
赤のように若々しいボディカラーも似合います。
※ジャガーXEの写真例(赤)※
デザインは好みによるところが大きいのですが、第3者が見たときに評価されやすい車であると言えます。やっぱり、「かっこいい車ですね」と人から言われると嬉しいですよね。
(イアン・カラム氏のインタビュー動画)
車の宿命として、同じ車に長く乗っていると型落ちになってしまい、古さを感じることが挙げられます(特に奇抜なデザインの車)。ところが、このXEはシンプルで完成されたデザインゆえに、古さを感じにくいハズです。
車のデザインって、1作目が良すぎたために、2作目でコケてしまうことがよくあるので、次のXEは間違いなく敷居が高くなります。
この車を見た目で気に入った!という方は、中古車としてのお買い得感を考慮すると、それだけで十分な決め手になると思います。
それでは、他の項目についても見ていきましょうか。ジャガーXEの場合、強みとして評価されているポイントがハッキリとしています。
同じセグメント・価格帯には、アウディA4、BMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラスなど欧州御三家のライバル車がいるのですが、まずはこれらと比べてみましょう。
まず、ジャガーXEはセグメント初の強靭なモノコック・ボディを採用した、スポーツセダンであるといえます。
特に、ハンドリングを握って運転する楽しみは、BMW3シリーズに負けず劣らず、クラストップレベルであることは間違いないです。
筆者はジャガーXEについて、発売時から国内外のレビュー・動画をチェックしてきていますが、エンジンのレスポンスや乗り心地も高レベルであることがわかっています。
一方、ライバル車のアウディA4やメルセデス・ベンツCクラスと比べると、内装面で劣ることが挙げられます。
ジャガーXEの内装は、運転に集中できるように、ドライバーの目に映る部分がスッキリとなるようにシンプルに設計されています。
ところが、ひとたび下に目を移すと、中央のプラスチックのパーツが目立ってしまいます。
最上級のポートフォリオやXE Sの場合には、全体的にレザー・上質素材でカバーされているため、豪華さがあるのですが、ピュアやSEのグレードと比べて、やはり中古車価格が跳ね上がります。
もし、貴殿が内装を最重視する方であれば、メルセデス・ベンツCクラスや、アウディA4も考慮したほうが良いでしょう。
まとめ
ジャガーXEの中古車については、なるべく客観的な評価を参考に、お買い得であるかどうかを検証してみました。
BMW 3シリーズと比べた結果、同じような特性を持ち、経年1年ほどで新車時の200万円以上の値下がりが起こっていることがわかりました。
ジャガーXEが日本で発売されて3年以上が経過した今、お値打ちな最新ジャガーが見つかる可能性大です。
この車が気に入った方は、カーセンサーなどで個々の中古車をチェックして、ディーラーやレンタカーなどで試乗してみてください。
この記事が皆さまの参考になりましたら幸いです。
以下、参考になりそうな動画です
(山道でのドライブシーン・R-SPORTS)
(特別使用車でニュルブルクリンクをタイムアタック!)
(貴重なレビュー動画)