ベスト・高級スポーツカー: パート3 ~ Motor Trend
ベスト・スポーツカーを決定するシリーズの第3弾では、以下のスポーツセダン・クーペが候補に挙がっています。
【シボレー】 コルベット Z06
【キャデラック】メルセデスベンツ AMG GT S
【ベントレー】コンチネンタル GT3-R
第2弾でも錚々たるスポーツカーが揃いましたね。プロレビュアーは同シリーズでお馴染みのRandy Pobst氏です。
それでは上記の3車両について見ていきましょう。
シボレー コルベット Z06
ブログ管理人の解説:
1000万円台のスポーツカーの中でトップの性能を誇るモンスターマシンです。
最大650馬力(ps)を出力するスーパーチャージャー付き6.2リッターのエンジンを搭載していて、0-100加速は2.95秒(公式)に達します。
さらに非常にスティッキーなブレンボ社製のブレーキを装着しており、ブレーキング・パフォーマンスは現時点では全スポーツカー中1位を記録しています(※Motor Trendのテストデータより)。
しかも軽量でコーナリング性能もスポーツカートップレベルです。性能面では、同価格帯のGT-R Nismoを凌ぎます。
2015 日産GT-R ニスモ VS コルベットZ06 【モンスターマシンの性能比較】
プロドライバーのレビュー:
ブレーキンぐ・パフォーマンスはめちゃくちゃ良いし、コーナリングのグリップも最高だね。ただおそらくセッティングに問題があり、エンジンパワーを含めて車の性能が上手く発揮できず、ストレスフルだよ。ベースのZ06はこんなことはなかったから、今度もう一度トライしたいね。
マニュアル・トランスミッションはとても進化していて、気に入ったよ。Gやスピードは高いけれど、オーバーステア気味だからアクセルを強く踏み込めないね。
とにかく強烈なグリップとポテンシャルのある車だから、今後に期待したい。
ラグナセカ・レース場でのラップタイム: 1分38秒60 (7速MT)
車両価格:1380万円~
メルセデス・ベンツ AMG GT-S
ブログ管理人の解説:
ポルシェシリーズ911などをライバルとして開発された、メルセデス・ベンツの最新スポーツカーです。
スポーツカーとしての圧倒的なパフォーマンスとラグジュアリーカーとしての利便性を兼ね備えています。
性能面では、最大510馬力(ps)を出力するツインターボ 4リッターのV8エンジンを搭載していて、0-100加速は3.5秒に達します。
AMG GT Sは大きなロードスター、911は大きなWRX(インプレッサ)とのことです。
プロドライバーのレビュー:
これまで運転してきた中でハンドリングが最高の車だね。まるで4輪駆動の車を運転しているように感じた(※この車はFRです)。エンジンパワーを落とすときの仕組みは、他のメーカーも見習うべきだよ。
それと広域トルクとラグの無いエンジンが良い。トランスミッションについては、タイト・コーナーの中盤で何度か適切なギアにならなかったことがあった。ロードテストでは問題なかったのだけれどね。
ブレーキングも最高に強力であり、ペダルの反応も良い。レース場において驚きの走りを見せるFRだよ。
(一言)
ハンドリングがものすごく正確ですね。意のままに車体を操れる感覚が伝わってきます。ラップタイムも10台中最速です。
ラグナセカ・レース場でのラップタイム: 1分35秒57
車両価格:1840万円~
ベントレー コンチネンタル GT3-R
ブログ管理人の解説:
ベントレーコンチネンタルは、メルセデス・ベンツ Sクラスやロールスロイス ゴーストII等と高級車市場で1・2位を争う最高級車です。
そしてこのコンチネンタル GT3-Rは、レース仕様車を公道で走らせることができるようにチューニングしたモデルとなっています。
巨漢でヘビーなラグジュアリカー(市販車)の中では、現時点で世界トップの走行性能を有しています。非常に面白い車ですね。
4リッターのV8ツインターボエンジンを搭載していて、最大580馬力(ps)を出力します。Motor Trendのテストでは、0-100km/h加速において3.3秒をマークしています。同テストでは、コルベットZ06と同タイムとなっています。
プロドライバーのレビュー:
ビッグな車としては素晴らしいパフォーマンスだね。高級車ではあるものの、レース場ではアットホームな感じではないよ。
ブレーキングパフォーマンスはとても良いけれど、やっぱり重いからアンダーステアにはなるね。トランスミッションのシフトチェンジは美しく決まる。
エンジンも素晴らしい。広域かつ瞬時にパワーが出るトルク曲線だし、ターボラグも感じられない。
2ラップ目からブレーキがあまり効かなくなり、正直神に祈っていたよ。
(一言)
車両重量が2.2トンの高級車としては驚愕の性能ですね。
ラグナセカ・レース場でのラップタイム: 1分43秒51
車両価格: 約4000万円
追記:
ランキングが決定しました。10台のスポーツカーの中からマツダ ロードスター、ポルシェ ケイマンGT 4、メルセデス・ベンツ AMG GT Sの3台に絞られ、最終的にAMG GT Sが一番に選ばれました。
ロードスターはロールが大きいところがネックとなり3位となりましたが、1000万円クラスの強豪スポーツカーが勢ぞろいの中、10台中3位はとても立派だと思います。
今回のコンテストでは、自動車メーカーから発売前のスポーツカーなどを借りてきているのですが、メーカー側の都合で借りれなかったスポーツカーも多数あります。
日本において知名度の高いスポーツカーとしては、以下が挙げられます。
ホンダ NSX、アウディ R8、フェラーリ 488 GTB、ホンダ シビック タイプR、ジャガー Fタイプ RWD、ランボルギーニ ウラカン、ポルシェ 911 GT3 RS
これらのスポーツカーについては、来年に期待したいところですね。
第1弾につきましては、以下のリンクからご覧いただけます。
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本記事が皆様の参考になりましたら幸いです。