レクサスLCの評判・発売後レビュー情報
人気セダン・クーペの魅力をお伝えする企画の第10弾として、ラグジュアリー・クーペのレクサスLCをご紹介します。
日本での発売が始まったばかりのレクサスLCですが、海外ではそこそこのレビュー評価が集まりつつありますので、さっそく見ていきましょう!
レクサスLCの評判&ライバル車との比較
まずは北米の有力自動車メディア「CAR AND DRIVER」のレクサスLCのレビュー評価を見てみましょう。
レクサスLCは「プレミアム・スポーツクーペ」というカテゴリーに分けられていて、5点評価で満点(※2017年8月12日時点)が付けられています。
同メディアでは、スポーツクーペのレクサスRC/RC Fが3.5点、スポーツセダンのレクサスISが4.0点となっていることからも、今回のLCは高く評価されていることがわかります。
同カテゴリーの競合車としては、2位のメルセデス・ベンツSLクラス、3位のアウディS5、4位のBMW 6シリーズがあり、いずれも海外では好評のスポーツクーペです。
特にSLクラスは、ラグジュアリーカーの王道であるSクラスとともに、長らく1位の座についていましたから、今回LCが1位評価されたのは凄いことです。
また、CAR AND DRIVERに加えて、AutoblogやMotor Trendなどの様々な有力メディアの情報をもとに独自の評価指標を算出している「BEST CARS」では、ラグジュアリー・スポーツ部門にて第1位を獲得しています。
2位~4位はポルシェのスポーツカー(911、ケイマン、ボクスターの3車種)、5位は2016年にワールドパフォーマンスカーを受賞したアウディR8となっており、強力なライバルがひしめく中、堂々の1位はレクサス史上、歴史的な快挙といえるほどです。
内装評価値の8.4ポイントはメルセデス・ベンツSLの8.5ポイントにわずかに劣るものの、総合評価では最大9.4ポイントに達したことがあり、これはBEST CARSに掲載されている全ての最新車の中でも1~2を争うほどの評価です。
レクサスLCの特徴
ラグジュアリークーペ部門において、レクサスLCがライバルに差をつけるポイントとしては、主に以下の2点に集約されます。
◎ ラグジュアリーとスポーツが見事に融合した、魅力的なエクステリア&内装のデザイン。
<YouTube動画>
好評 or 具体的なコメント:
- ジャガーFタイプが古く見えるほど、シンプルかつ細部まで美しいデザインだと思う。
- 日本車の中で最も美しい車であり、まるで女性のようにセクシーで優れたデザイン。
- レクサスがこの革新的なデザインに辿り着いたのが驚き!レクサスは素晴らしい仕事をした!
- フロントグリルが少し小さく、ややインパクトに欠ける。
他の動画などを観ても、他のレクサスのスポーティカーと比べても、LCのデザインが好みではない人は少数派です。
デザインの好みは人それぞれですが、LCはほとんどの方に好意的に受け取られているようです。
◎ 高揚感のあるV8の自然吸気エンジン音(後ほど動画アリ)。
またBEST CARSでは、スポーツカークラスとしては格別に快適なシートも評価ポイントとして挙げられています。逆にネガな部分としては、積載スペースが少ないことと、インフォテイメントシステムが扱いにくいことが指摘されています。
ところで、レクサスLCには、V8・自然吸気型エンジンを搭載した「LC500」と、V6・NA+2モーターを組み合わせたハイブリッドの「LC500h」の2タイプがあります。
そしてCAR AND DRIVER 等の海外メディアでより好評を得ているのはLC500の方です。
LC500hのハイブリッドモデルは、燃費効率はLC500の2倍ほど良いものの、CAR AND DRIVERでは以下のようなネガな部分があると記載されています。
- LC500と比べて、(北米比で)最高117馬力の出力差があること。
- 人工的なエンジンサウンドが含まれること(特にS+モードのとき)。
LC500は1300~1400万円、LC500hは1350~1450万円となっており、スポーツクーペとしてのLC500の魅力ポイントであるエンジン音と優れた走行性能が薄れるのは勿体ないという考え方なのでしょう。
ただトヨタのハイブリッドシステムは他メーカーの上をいく加減速の滑らかさですから、環境性能の優れたラグジュアリークーペとして、LC500hをチョイスするのは十分アリだと感じます。
LC500hの方も0-100で5秒を切るほどの速さですし、ハイブリッドならではの低速域での静けさに加えて、何よりモーターによる瞬発的な加速力も魅力ポイントです。
レクサスLCはエンジン音も凄い!
レクサスのようなラグジュアリーカーは、比較的エンジン音も控えめになりがちで、「ドライブが退屈!」という意見も少なくありません。
ところがこのLCに至っては、退屈どころか、ものすごく刺激的なサウンドを奏でます。
こればかりは実際にエキゾースト音を聴いていただくのがベストですので、以下にLC500とLC500hのエンジン音を確認できるYouTube動画を貼り付けておきました。
◎ レクサスLCの官能的ともいえるエンジンサウンド(おすすめです!)
◎ レクサスLC500hの走行シーン&エンジンサウンド
(※1人称視点の3分8秒~がオススメです。)
レクサスLCのレビュー情報
レクサスLC500のレビュー内容としては、以下の動画が参考になります。言語が英語ではありますが、走行シーンを確認することができます。
◎ レクサスLC500の走行シーン
(※5分5秒頃~がオススメです。)
LC500の方は、シフトダウン時のブリッピングの音がかなり良い感じですね。またLC500の動画のレビューアーの方いわく、LC500の取り回し(最小回転半径)はLサイズクーペとしては悪くないそうです。
(ちなみに最小回転半径は5.3~5.4メートルです。)
またフロントビューがフラットでワイドなので、見晴らしもなかなか良いようです。LCは全幅1.92メートル、全長4.77メートルの大きなクーペですから、やはり扱いやすさは重要なポイントであると思います。
他にも、
- ギアボックスは10速もあるけれど、マニュアル操作では3~6速などを普通に使用する感じで、それ以降はあくまでエコ走行用。
- エンジン音は、車外にいるのと同じような感じで、室内に響きわたる。(ロードスターNDのように直接音が入る感じに近い?)
- ハンドリングは電子制御感がなく、乗り心地やデザイン性、内装クオリティなども素晴らしい。
とのことで、少なくとも10万ドル(北米で新車発売される価格を超える程)の価値はあるとして、オススメのクルマとして気に入っているご様子です。
LCはレクサス初のスーパーカーである、あのLFAよりも剛性が高く、シャシーはビシッと張り詰めた感じで、荒れた路面でも快適さを保つように、サスペンションが良い仕事をしているとのことです。
ちなみにMotor Trendの動画に出演されている開発者の方のコメントでは、レクサスLCの開発において、BMW 6シリーズとマセラティ グランツーリスモ(の排気システムの部分?)をベンチマークにしたとのことです。
マセラティGTの排気音は以下の動画で確認できます(おまけです)。
追記:Winding Road Magazineの動画レビュアーの走行シーンも追加しました。
LCはピュアスポーツカーではなく、グランドツーリングカーですから、そこまで速さは求められないと思いますが、エンジンパワーは余裕があるほうが好ましいですよね。
LCの加速性能を調べてみると、0-60 mph(0-96.5 km/h)はLC500で4.6秒(Car and Driver)、LC500hで5.3秒という記録があります。圧倒的な加速性能ではないものの、LC500hでもすぐに制限速度に達してしまうレベルですね。
◎ LC500hの加速シーン (0-100 km/h) & フルブレーキテスト
※時速100キロからのフルブレーキテストでは、さすがに重量があるため、39.41メートルに留まっている模様です。
もうひとつ、停止状態から時速286キロ(メーター読み)までのフル加速の動画です。
※トラコンOFFの状態で、アウトバーンで計測しています。
さらに、こちらはアウトバーンでドライブをしている映像です。
200キロ巡行などお手のもので、日本の高速道路では超が付くほどオーバースペックですね。
まとめ
レクサスLCの評判と主な特徴をさくっとまとめてみました。発売直後ということで情報の少ないレクサスLCですが、少なくとも前評判は上々のようです。
私の方でもレクサスディーラーの展示車をチェックしてきましたが、ボディサイズの割にはロングノーズで引き締まって見えて、スマート感があるのがとても印象的でした。
実際に試乗中のLCを何度か目撃しましたが、テールライト周辺の先駆的なデザインを含めて、リアビューが相当目立つ感じですね。
レクサスLCはスポーツクーペということで、Figure 8などの詳しい性能データや、アウトバーンでの走行シーンなどが公開されましたら、こっそりと更新する予定です。
追記: LC500のCAR AND DRIVERでのテスト走行では、0-96.5 km/hで4.6秒、ゼロヨンで13秒ジャスト、112-0 km/hで47.5メートル、スキッドパッドで0.93 gを記録しています。
この性能は、競合車のSL450(0-96.5 km/h:4.5秒、ゼロヨン:13.1秒、112-0 km/h:48.5メートル、スキッドパッド:0.93秒、 ※2017年式)とほぼ同じとなっています。
◎ ロペライオのLC500試乗レビュー
◎ クルマでいこう!のLC500h レビュー
※2017年7月の時点では、LC500とLC500hの注文比率はおおよそ 6 : 4 とのことです。
◎ LC500 or LC500hでドリフトできるの?的な内容の動画(by WEB CARトップ)
以上となります。本記事が皆さまの参考になりましたら幸いです。
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