【ホンダ】新型シビックの評判&レビュー
2017年9月29日から発売が予定されている、新型シビックの評判&レビューをお伝えいたします。
海外ではかなりの好評を得ているシビックを日本に導入するということで、スポーティなセダン・ハッチバックが好きの方にとっても楽しみな一台であると思います。
日本では発売間近に迫ったシビックですが、海外では従来のセダンモデルに加えて、ハッチバイクタイプも既に発売されています。
大手メディアによる評価は勿論のこと、YouTubeではレビューやドライブシーンなどの動画も充実してきています。
0-100 km/hなどの性能データもバッチリ公開されています。
まずはシビックの評判から見ていきましょう!
2018年6月25日更新
※ランキングデータは、記事作成時点の内容となります。
新型シビックの評判
日本では2010年8月以降から海外での生産・販売のみとなったシビックシリーズですが、新型シビックは海外では同クラストップ3に入るほどの好評を得ています。
北米自動車メディア「BEST CARS」によると、総合ポイントは8.8ポイント(10点満点中)となっていて、コンパクトカー部門では24台中の第3位となっていました。
(※BEST CARSの評価値は、多数のメディア評価値を統合して算出されており、公正性が高いです。)
第1位・2位は8.9ポイントを獲得したシボレー・ボルトとKIA・ソウルですが、いずれも日本では未発売です。
そして注目すべきは、2017年式のプリウスが8.6ポイント、アクセラが8.7ポイント、ゴルフGTIが8.7ポイント、WRXが8.2ポイントで、手強いライバル車を抑えていることです。
評価の内訳を見てみると、安全性能がずば抜けて高く、次点として走行性能が高く評価されていることがわかります。
シビックの強みとしては、以下の項目が挙げられています。
- 静かで上質な室内空間
- 広々としたシート
- 実用的なラゲッジスペース
- スムーズな乗り味とキレの良いハンドリング
- 優秀な燃費効率
総合的に高い評価を得ているものの、車両価格が比較的抑えられているところも好評のようです。
ちょうど5ナンバーサイズのコンパクトセダンであるグレイスと同じような強みを持ちつつも、走行性能を重視した仕上がりになっていることがわかります。
一方で弱みとして挙げられているのは細かい部分のみで、タッチスクリーン上でオーディオを設定するのがストレスフルなようです。
ちなみにJ. D. POWERの信頼度評価は3.5で、おおよそ平均+αの値です。
スバル WRXと比較してみると?
価格的にも競合している、スバルWRXと新型シビック(特にタイプR)をサクッと比較してみます。まずは先のBEST CARSにおいて、WRXの強みとして以下の項目が挙げられています。
- パワフルなエンジン性能
- スポーティなハンドリング
- 4駆が標準であること
- シートが広々としていること
一方、弱みとしては、燃費性能や内装の質感がイマイチであることが挙げられています。
室内空間やラゲッジスペースなどの実用性を含めて、特徴の似通ったこの2台ですが、新設計のアドバンテージもあり、総合的にはタイプRの方が評価されているようです。
新型シビックのエクステリア&モデルラインナップ
新型シビックはセダンとハッチバックの2タイプがあります。セダン・ハッチバックのいずれもスポーティなルックスで、中央の2本出しマフラーも人目を引き付けますね。
トランスミッションは、セダンがCVTのみで、ハッチバックの方には6速MTのモデルも用意されています。
いずれも1.5リッターの直噴VTECターボが搭載されていて、セダンは最高173PS、ハッチバック(タイプRを除く)は最高182PSを出力します。
セダンの方が最高出力が低いかわりに、ハッチバックがハイオク仕様なのに対して、セダンの方はレギュラーガソリンを使用します。
セダンは新車価格が265万円~、JC08モード燃費は18.6~19.4 km/Lです。一方でハッチバックの新車価格は280万円~とセダンよりも価格が上となっています。
ボディサイズは先代と比べて一回り大きくなっており、セダンが全幅1.8メートル、全長4.65メートル、全高1.415メートルのワイド&ローでスポーティなスタイルとなっています。
またハッチバックは全幅は同じく1.8メートル、全長は13センチ短い4.52メートル、全高1.43メートルとなっています。
シビックは海外ではコンパクトカーというカテゴリーですが、日本ではミドルクラスのボディサイズですね。
ハッチバックのグレードには、特別なスポーツカー枠として、ニュルブルクリンクでFF車最速の記録を保持している、本格スポーツカーの「タイプR」が加わります。
タイプRは、全幅1.875メートル、全長4.56メートルのボディサイズで、スバルのWRXやライバルの欧州ホットハッチと比べてもワイドなボディとなっています。
エンジンには2Lの直噴VTECターボが搭載され、最高出力320PS/6500rpm、最大トルク40.8kg・m/2500~4500rpmのハイパワーを出力します。
新型シビックの走行パフォーマンス
シビックはスポーツ要素の強い車ということで、走行性能が気になる方は少なくないと思います。
幸いにも、海外仕様と日本仕様でスペックの違いがほとんど無いため、海外メディアのテストデータを大いに参考にすることができます。
まずはCAR AND DRIVERでハッチバックモデル(6速MT)のテストデータを見てみると、0-60 mph(停止状態から時速96.5キロまでかかる時間)で7.0秒と中々の加速性能があることがわかります。
(0-60 mphについて詳しく知りたい方は、「国産車・輸入車の0-100km/h加速 etc.!」をご一読ください。)
以下はハッチバック(6速MT)でアウトバーンにて停止状態から時速230キロまで加速しているシーンです。
また以下の動画では、ハッチバック(CVT)で停止状態から時速200キロまで加速シーンがご覧いただけます。
同じようなボディサイズ・加速性能を持つ車(セダン)としては、2.5リッターNAのマークX(最高203PS)と同じぐらいですね。
最高出力ではマークXに劣るものの、1.5Lの直噴VTECターボは低回転からのトルクが太くなっています。
またシビックは旋回性能の限界を示すスキッドパッドで0.93 gを記録(※スタビリティコントロールはOFFで計測)しており、コーナリングも相当粘り強くなっています。
走りの性能が優れたアクセラ(海外の2L仕様)がスキッドパッドで0.87 g、ラグジュアリー・スポーティセダンのレクサスIS(Fスポーツ)が0.84 g、BMW 330iが0.84 g、アウディA4(2.0T)が0.90 gですから、走りのポテンシャルは相当高いですね。
他にも、本格スポーツカーの86で0.9g、レクサスの高級スポーツクーペのRCで0.88gであることから、タイプRじゃなくてもスポーツカーに勝るほどの旋回性能があることがわかります。
また低速トルクがあり、ボディも軽量ですから、山道のワインディングでも軽快さが感じられると思います。
そしてホットハッチのシビックタイプRの走行性能については、0-60 mphで4.9秒、スキッドパッドでは1.02 gを記録しています。
ライバルのWRX STIは、0-60 mphで5.3秒、スキッドパッドで0.93 gとなっていて、特に旋回性能で差がついています。
シビックタイプRのスキッドパッドの値は相当高い水準にあり、ポルシェ 718 ケイマンで1.0g、アルファロメオ 4Cで0.96となっていて、2シーターの高級スポーツカーにも負けてないレベルに達しています。
また同じFFのホットハッチである、ライバルのゴルフGTIは0-60 mphで5.9秒、スキッドパッドで0.94 gなので、同クラスの車に基本性能でも差をつけていることがわかります。
◎ シビック タイプR(2018年モデル)の0-261 km/h
シビックタイプRは高難易度のレース場として知られる「ニュルブルクリンク」でFF車最速のレコードを叩き出しただけあって、限界性能については言うまでもない感じですね。
レビューについては、以下の動画(※英語)が参考になります。
動画では、まずトルクステアリングが殆どないことが取り上げられていて、フル加速でもとても安定してまっすぐに走ります。
ボディサイズは1414キロで、ライバルのWRX STI(1538キロ)やゴルフR(1499キロ)、フォーカスRS(1558キロ)よりもかなり軽いです。
この軽さのアドバンテージがあるからなのか、CAR AND DRIVERのテストでは、タイプRが時速112キロからのフルブレーキで43.2メートルで停止しているのに対して、ゴルフRは47.8メートル、WRX STIは48.1メートルかかっています。
ちなみにタイプRにはレブマッチングが付いていて、オフにすることもできますが、でき自体は良いとのことです。
コンフォートモード付でゆったり運転することもでき、スポーツカーとしては視界も良好ですから、高出力のFFスポーツカーだからと身構える必要はなさそうです。
新型シビックの特徴
前述の走行性能の高さに加えて、内装クオリティの高さも評価されています。上質かつソフトな素材が盛り込まれた前席は、高級感をグッと高めてくれます。
また風切り音やロードノイズも上手く抑えられており、落ち着き感のある居住空間となっています。走りの良さも相まって、長距離ドライブもあまりストレスなくこなすことができそうです。
後席はロースタイルなだけあって、シート後部の頭上スペースは低めですが、足元スペースは成人男性が座っても余裕があります。
ラゲッジルームはアクセラと同様にワイドで実用的な容量がありますので、安全性の優れたファミリーカーとしてもアリですね。
まとめ
新型シビックについて、走りの良さに焦点を置いてご紹介しました。シビックはホットハッチのタイプRを中心に設計されただけあって、スポーツレベルは欧州のスポーティセダン・ハッチバックに負けない(というよりも上回っている)仕上がりとなっています。
総じて、ファミリーカーとしての実用性・安全性を満たしつつも、ドライバーとしても運転してみたくなるハイレベルな車であると思います。
スポーツセダン・ハッチバック好きの方はもとより、高速道路を利用した、長距離ドライブに出かけることが多い方にもオススメできる一台です。
ワンサイズ上にはアコードハイブリッドが、5ナンバーのコンパクトサイズにはグレイス(試乗レビュー)やフィットがあり、いずれも国内外で口コミ評価が高く、ラインナップも充実しています。
タイプRはまだまだ高性能化の余地があるらしく、シビックのハイブリッド版も予定されているようですから、今後が楽しみですね。
ファミリーカーが圧倒的なシェアを占める昨今、シビックのようなこだわりのスポーツセダン・ハッチバックが増えるのは、個人的にも嬉しい限りです。
以下のシビックのドライブシーンの動画では、右左折での視認性や、夜間の視野などを確認することができます。
◎ シビック ハッチバック(6速MT)のドライブシーン
◎ シビック ハッチバック(6速MT)の夜間のドライブシーン
◎ シビック ハッチバック(CVT)のドライブシーン
◎ 公式のプロフェッショナルレビュー
以上となります。本記事が皆さまの参考になりましたら幸いです。
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いつも楽しく読ませていただいています。
車の信頼性の指標にJDpowerを出されていますがあれはアンケート形式で客の主観で答えるものなので客観性が非常に低いと思っています。
別の意見もあるかと思いますが古いモデルにしか評価がなかったりしますがwarranty direct reliability indexの方がまだ評価としてはあてになりそうにおもいます。
今後も楽しみにしています。