トヨタ C-HRのレビュー・評判~買うならハイブリッドのグレードがおすすめ!
コンパクトSUVとして、トヨタの車の中ではかなり尖った特徴を持つ「C-HR」の評判・レビューをお伝えします。
C-HRは2016年12月から発売され、海外・国内ともにレビューが充実してきています。
まずはC-HRの特徴や、国内外のレビュー・口コミを確認していきましょう!
C-HRの特徴
C-HRの一番の特徴といえば、やはり人目を引く個性的なルックスが挙げられます。
デザイン性の良さはさておき、SUVとしてはコンパクトな枠組みでは、見た目でトップクラスのインパクトのある車ではないでしょうか?
とくに後ろからのビューは、「どこぞに戦いにいくの?」と思ってしまうような勇ましさがありますよね。
C-HRのボディサイズは全幅1.8メートル、全長4.36メートル、全高1.57メートルなので、SUVとしてはそれほど大きくはなく、取り回しも悪くないです。でも、それ以上に大きさを感じられるような車です。
私も新車でクルマを購入する場合には、見た目でワクワクするようなクルマをチョイスします。その点、C-HRは他のコンパクトSUVにはない個性がありますね。
また現行プリウスに続いて、TNGAを採用した新世代のトヨタ車として、静粛性やボディの剛性が優れていることも重要ポイントです。
C-HRにはポテンザRE-050Aやミシュラン プライマシー3などの乗り心地や静粛性を重視したタイヤが標準装着されていることからも、「小さなハリアー」のような、上質感を重視して設計されたことがわかります。
C-HRの評判
まずはC-HRの海外でのレビュー情報をチェックしてみましょう!多数の有力メディア情報を統合した、北米自動車メディア「BEST CARS」のサブコンパクトSUV部門では、C-HRは6.6ポイントで13台中の12位に位置しています(2017年9月時点)。
日本では、C-HRは2017年のSUV販売台数でダントツのトップとなっていますが、海外ではそれほど高い評価を受けていないようですね。
ちなみに、第1位はHR-V(ヴェゼル)とCX-3が8.4ポイントで同順位となっており、第3位はCrosstrek(スバル XV)の8.1ポイントとなっていて、実際にかなりの差を付けられています。
ヴェゼル・XVは後席・ラゲッジルームともに広く、ファミリー用途として優秀で、CX-3はスポーティなハンドリングを含めた走行性能の高さと、内装のデザイン性などが評価されています。
一方、C-HRは前述の静粛性・ボディ剛性の高さ加えて、ハンドリングが快適であることと、標準の安全装備が充実していることが強みです。
続いて、C-HRの国内での評判について見ていきます。新車の口コミで最もメジャーな価格.comのC-HRのレビューをチェックすると、満足度・レビューの項目でハイブリッド(1.8リッター)のグレードが4.28ポイント、1.2リッター・ターボのグレードで3.29ポイントとなっており、ハイブリッドの方にポイントが偏っていることがわかります。
またライバル車のCX-3が4.34ポイント、ヴェゼルが4.30ポイント(非ハイブリッド)と4.36ポイント(ハイブリッド)、XVが4.34ポイントであり、BEST CARSとほぼ同じような評価値になっていることがわかります。
C-HRのレビューの内訳を見ていくと、以下のようなことがわかってきます。
- 1.2リッター・ターボのグレードは、パワー不足と感じる方が多いこと
- エクステリアのデザインは、好みがハッキリと分かれること
- ハンドリングは概ね好評であること
- 静粛性の高さが気に入っている方が多いこと
まず、トヨタ車の最近のトレンドとして、デザインセンスは捨てて、「おおっ」と驚きを感じるようなルックスに仕上げているようです。
なので、新型のプリウスと同様に、見た目が珍しい間(2~3年くらい?)は車両価値が高く、以降は車両価値が下がりやすくなりそうです。
静粛性の良さについては、長時間ドライブするほどありがたみが感じられるので、走行距離が多い方にオススメできます。
またハンドリングの良さから、ある程度のカーブが続く道でも気持ちよくドライブすることができそうです。
さて、この車のレビュー評価でいちばん気になるのは、1.2リッター・ターボと1.8リッターのハイブリッドとの口コミ評価のポイント差です。
1ポイント近い差はあまりにも大きいため、買うのであればハイブリッド一択といっても良さそうです。
SUVは重くなりがちな上に、まして静粛性を重視すればその傾向は強くなりますので、1.2リッター・ターボではパワー不足なのが予想されます。
低排気量のターボのエンジンの場合、どうしても日常使用で高回転まで回す必要が生じてしまい、その結果、強みである静粛性の良さがスポイルされる上に、ターボラグや振動も感じやすくなります。
では実際に、C-HRの加速性能を調べてみましょう!
C-HRの加速性能~ハイブリッドとガソリンモデルを比較~
加速性能といえば、0-100km/h加速を調べるのが一番です。0-100km/h加速とは、停止状態からのフル加速で、時速100キロまで到達するまでの時間のことです。
トヨタ車の0-100km/hで例を挙げると、プリウスで10秒を少し超える程度で、加速性能で満足できるボーダーライン的な存在です。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
さて、PDriveTVによると、C-HRの1.2リッター・ターボのグレードは0-100km/hで12.26秒を記録しています。
以下に動画を貼り付けておきますので、気になる方はご確認ください。0-100km/hのテストは、2分55秒付近から始まります。
動画ではエンジン回転数を2000rpmまで上げてからフル加速していますので、実用シーンでは出足はもう少し遅くなります。
何せ重量のある4駆SUVの1500キロ近いボディに、最高116馬力/5200rpm、最高トルク18.9kg・m/1500rpmのエンジンスペックだと、「もう少しパワーが欲しい」という感じなのでしょう。
そもそも見た目はイケイケな感じなのに、走らせてみると遅い、ということにギャップを感じる方もおられるようです。
ちなみにアイドリング時は騒音レベルは38dBと静かで、加速時の音も上手く抑えられています。またトランスミッションがCVTで、「加減速の滑らかさ」は優秀です。
SUVとしての見栄えの良さや、燃費・ボディ剛性・静粛性と引き換えに、発進加速の性能は妥協する必要があるのかなと思います。
次に、ハイブリッドのグレードの0-100km/hをチェックしてみましょう!AUTOCAR.UKのC-HRのレビュー記事によると、C-HRハイブリッドの0-100km/hは11秒とのことです。
YouTube上にも加速シーンがアップロード(※公開しているメディアは別です)されていましたので、気になる方はぜひご覧ください。
ハイブリッドの方はシステム最高出力で122馬力となっていて、1.2リッター・ターボと比べて最高出力はさほど変わりませんが、ハイブリッドの方が明らかに加速感がありますね。
またターボラグのある1.2リッターのグレードとは異なり、モーターの出力は即座にタイヤに伝達されますので、実用シーンではタイム差以上に加速感に差が出ます。
ということで、C-HRの選択されるのであれば、一般に広くオススメできるのがハイブリッドのグレードであるといえます。
ちなみに、海外では最高144馬力を出力する2リッター(ノンターボ)のグレードもありますが、CAR AND DRIVERの0-96km/hのデータで11秒となっています。0-100基準では11秒中盤ぐらいになりますので、1.2リッター・ターボとの差はそれほど大きくないようです。ただしターボラグがない分、不満は少なくなるかと思います。
C-HRの走行性はどうなのか?
まずはWEB|CARTOPのプロフェッショナルなレビューをチェックしてみました。
レース場では中速域以上を利用することから、後半加速が弱いハイブリッドよりも、1.2リッター・ターボの方がパワー感があるようです。
ゆえに高速走行が多い方であれば、もしかすると1.2リッター・ターボのほうがイイかもしれませんね。
旋回性能については、CAR AND DRIVERのスキッドパッドをチェックすると、C-HRが0.81、ヴェゼル(HR-V)が0.80、CX-3が0.81と拮抗していることがわかります。
重量のことを考慮すると、旋回性は及第点以上ですね。ただ車の重さは、運転の楽しさをスポイルする部分なので、ハンドリングが良いだけにスポーティカーとは言えないところが惜しいです。
ブレーキ性能については、前述のPDriveTVのテストにて、時速100キロからのフルブレーキでは40.50メートルで停止しており、重量のあるSUVとしては十分に安心できるレベルに達しています。
まとめ
トヨタC-HRの特徴・評判についてサクッとまとめてみました。ハイブリッドと非ハイブリッドの口コミ評価が分かれていたことから、加速性能の違いに焦点を置いたところ、その差が体感的に大きいことがわかりました。
個人的なオススメは、ハイブリッドカーのグレードです。街乗りを快適に走ることができますし、高速道路ではあまり追い越しをかけず、ゆったりと運転するのがイイのではと思います。
C-HRは、CX-3やジュークのようなスポーツタイプではなく、かといってヴェゼルやXVのようにファミリータイプでもなく、独自路線を築いているチャレンジングな車です。
今後、C-HRがどのような方向性で改良されていくのか、要注目の一台ですね。
以下に公式ページへのリンクと、ドライブシーンの動画を張り付けておきましたので、興味がある方はぜひご覧ください。
◎ C-HRのドライブシーン
【C-HR ハイブリッドの価格&スペック】
新車価格:264~290万円
エンジン:1797cc、4気筒
トランスミッション:CVT
システム最大出力:122PS
JC08モード燃費:30.2 km/L
全長×全幅×全高:4360×1795×1550 mm
車両重量:1440キロ
最小回転半径:5.2メートル
駆動形式:FF(前輪駆動)
C-HR ハイブリッドの中古車一覧(カーセンサー.net)
以上となります。本記事が皆さまの参考になりましたら幸いです。
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