レクサス車とライバル車(BMW等)の性能を一挙公開&比較 2017!

プラチナムフラッシュ2回目ちぇくご

レクサスでは、トヨタのプレミアムブランドとして走行性能にもこだわった車作りがなされています。そこで本記事では、2005年のレクサスIS・レクサスGSから始まり、現行のレクサス車までの走行性能を一挙に公開いたします。また、同価格帯のライバル車との比較も行います。

レクサスは、GT-Rのように超高性能なスポーツカー作りを目指していません

富士スピードウェイの”F”モデルを筆頭として、感情に響くようなエモーショナルな走りや、誰にでも運転が楽しめるような車作りを目指しています。

車の走行性能は、おおまかには『走る』、『止まる』、『曲がる』の3項目に分けることができます。スポーツカーは、これらの項目がバランス良くなるように調整された車種であるといえます。たとえば、大きなエンジンを積んだ加速力の優れた車には、高スピード域でもしっかり止まるための強力なブレーキを装着しています。

このことを踏まえて、本記事では『加速性能』、『ブレーキ性能』、『コーナリング性能』の3項目を指標といたします。具体的には、以下のとおりです。

加速性能:停止状態から60mph(≒100km/h)に到達するまでの所要時間

ブレーキ性能:60mph(≒100km/h)から完全に停止するまでの所要時間

コーナリング性能:米国の自動車誌 『Motor Trend』のFigure 8と呼ばれるテストコースのラップタイム(一周の所要時間)

これらの項目は、Motor Trendのテストデータを参考にしています。北米仕様の車になりますので、日本仕様とはセッティングがやや異なりますが、大まかな目安にはなると思います。

本ブログでは、これらの項目についてSS~Gまでランク分けしています。

⇒ 国産車・輸入車の走行性能が一目でわかる指標

加速性能の基準について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしていただければと思います。

【2016】 国産車・輸入車の0-100km/h加速 etc.!

また、ブレーキ性能につきましては、JNCAPのブレーキ性能試験(リンク先は最新モデル一覧)が参考になるかと思います。

それでは本題に移りましょう。

 


レクサスISとライバル車の比較

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=LA_Da8ZLwB0

レクサスが日本市場に参入したのは、2005年のレクサスGSとレクサスISからとなります。まずはスポーティ寄りのレクサスISからチェックしていきましょう。

2006年式のレクサスIS350および同価格帯のライバル車の走行性能を以下の表にまとめました。この表において、Infinity M45は日本で言うところの欧州版のスカイラインです。当時の日本モデルとは異なり、V8型のエンジンを積んでいます。

年式 加速性能 ブレーキ性能 コーナリング性能
IS350 2006 5.2 秒 36.9 m 27.0 秒
BMW 330i 2006 5.8 秒 35.4 m 26.5 秒
ベンツ Cクラス 2006 5.4 秒 36.6 m 27.2 秒
Infinity M45 2006 5.7 秒 34.7 m 26.3 秒

※スマホの方は、携帯を横に向けると読みやすくなります。

※加速性能は概ね0-100km/h、ブレーキ性能は概ね100km/hから停止までの所要時間です。


 

ご覧のとおり、拮抗していますね。この時点では、直線ではV6型自然吸気エンジンを積んだレクサスIS350が速く、ブレーキ性能とコーナリング性能はスカイラインが優位です。

ちなみに、レクサスIS250の走行性能は記録に残っていませんが、加速性能が7秒台、ブレーキ性能とコーナリング性能は同程度になることが予想されます。

レクサスISは2005年から毎年改良が施され、2013年のモデルチェンジによりボディ剛性や足回りが大きく強化されました。最近では、ライバルの欧州車に負けないほどのボディ剛性や足回り、ハンドリング感を実現していると言われています。

それでは、新型レクサスISとライバル車の比較表をご覧ください。同価格帯のIS250とBMW 320iを比較すると、3.1メートルのブレーキ性能の差があります。また、IS350とBMW 328iを比較すると、2.1メートルのブレーキ性能の差があります。

これは、レクサスの35メートル前後が良くないというよりも、BMWのブレーキ性能が抜群であると言えます。2~3メートルの差は1クラス~2クラスの違いがあります。私が集めた80台分のデータによると、32メートル台は1000万円クラスの車に近いブレーキ性能です。

年式 加速性能 ブレーキ性能 コーナリング性能
IS250 2014 7.3 秒  35.4 m 26.6 秒
BMW 320i 2013 6.7 秒 32.3 m 26.2 秒
IS350 Fスポーツ 2014 5.5 秒  34.7 m 26.3 秒
BMW 328i 2012 5.6 秒 32.6 m 25.9 秒
Infinity Q50S 2014 5.2 秒  33.5 m 26.3 秒

※スマホの方は、携帯を横に向けると読みやすくなります。

※加速性能は概ね0-100km/h、ブレーキ性能は概ね100km/hから停止までの所要時間です。


レクサスISの走行性能は、現行モデルと2006年モデルを比べると、ブレーキ性能が高くなっていますね。ちなみに2006年モデルに最新のタイヤを履かせると、現行モデルとの差が縮まることが予想されます。また、IS300hはデータが公開されていませんが、IS250と加速性能は同等であり、車両重量が重くなる分、ブレーキ性能とコーナリング性能は少しだけ落ちることが予想されます。

ハイブリッドモデルのレクサスHS250hとレクサスCT200hの走行性能は、加速性能のみ公開されているようです。HS250hは8.4秒、CT200hは9.8秒となっています。

もう一点、忘れてはならないのがレクサスISのハイパフォーマンスモデルであるIS Fです。

一般にレクサス車でとにかく速いといえば、IS FやGS F、RC Fなどの特別モデルをさします。詳細につきましては、次節のRC Fと合わせてご紹介いたします。

 

レクサスRCとライバル車の比較

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=JUaQlTCsbcQ

レクサスRCは、レクサスのクーペモデルであり、インテリアやエンジンはレクサスISと共有しています。レクサスISと比べると、レクサスRCはボディ剛性が約50%強化されています。

現在、3つのモデルが販売されていますが、いまのところ走行性能が公開されているのはハイパフォーマンスモデルのRC F(953万円~)となります。レクサスRC Fは、2014年に生産中止となったレクサスIS Fの後継モデルでもあります。

1000万円前後はハイパフォーマンスな車が多く、激戦区でもあります。それでは、この価格帯のライバル車と比較してみましょう。

年式 加速性能 ブレーキ性能 コーナリング性能
IS F 2012年 4.5 秒  32.0 m 24.8 秒
RC F 2015年 4.3 秒  32.6 m 24.9 秒
BMW M4 2015年 4.0 秒  29.9 m 24.2 秒
ケイマン GTS 2015年 4.5 秒  30.5 m 23.8 秒
キャデラック CTS 2014年 4.4 秒  29.9 m 24.7 秒
ジャガーFタイプR 2015年 3.6 秒  28.7 m 24.4 秒
GT-R ニスモ 2015年 2.9 秒  29.6 m 23.1 秒

※スマホの方は、携帯を横に向けると読みやすくなります。

※加速性能は概ね0-100km/h、ブレーキ性能は概ね100km/hから停止までの所要時間です。


世界トップクラスの走行性能を誇るGT-Rニスモは格別ですが、どの車も抜群の性能がありますね。

これらのライバル車と比べたときに、RC Fの強みとしては、(1) 内装の質感が優れていること、(2) 普段乗りしやすいこと、の2点が挙げられるかと思います。

ちなみに、IS FとRC Fの差があまりないことが意外でした。レクサスIS-FはレクサスCPOやカーセンサーNETで300万円台から手に入りますので、高級車としてはかなりのお手頃価格だと思います。

 

レクサスLSとレクサスGSの走行性能

 
レクサスLSとレクサスGSはラグジュアリー寄りの高級セダンに属しますが、走行性能はどの程度なのでしょうか?

年式 加速性能 ブレーキ性能 コーナリング性能
LS460 2006年 5.8 秒  36.6 m 26.8 秒
LS460 2015年 5.7 秒 36.3 m 27.2 秒
LS460 Fスポーツ 2015年 5.8 秒  35.1 m 26.1 秒
GS430 2006年  6.0 秒  27.7 秒
GS450h 2013年  6.0 秒  35.4 m  27.7 秒
GS350 Fスポーツ 2013年 5.5 秒 34.7 m 26.3 秒

※スマホの方は、携帯を横に向けると読みやすくなります。

※加速性能は概ね0-100km/h、ブレーキ性能は概ね100km/hから停止までの所要時間です。


表より、高年式であるほどブレーキ性能が高くなっていることがわかります。また、コーナリング性能は、Fスポーツのモデルが一クラス上ですね。個人的には、レクサスGSよりも大きいレクサスLSの方がコーナリング性能がやや上なのが驚きです。

レクサスLS460は高出力エンジンを積んでいますので、100km/h以降も加速力があります。静粛性や乗り心地が抜群ですから、高速道路でスピードを出していてもあまり速く感じません。ですが、車両重量が2トン前後あり、飛ばしすぎるとブレーキ性能やコーナリング性能が追い付かないため、くれぐれも注意が必要ですね。

最高級セダンのクラスは、ベンツSクラスを筆頭に走行性能の高さも求められます。Fスポーツのモデルは、加速性能ではライバル車よりも約1秒程度遅いのですが、ブレーキ性能とコーナリング性能は互角レベルにあります。

 

レクサスRXとレクサスNXの走行性能

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=S_TDVDqCFq4

続いてレクサスのSUVモデルであるRXとNX、そして2015年8月から発売されるLXの走行性能を先取りしてチェックしてみましょう!

年式 加速性能 ブレーキ性能 コーナリング性能
RX350 2010年 6.8 秒 42.1 m 28.4 秒
RX450h AWD 2010年 6.9 秒 41.8 m 28.6 秒
NX200t Fスポーツ 2015年 7.0 秒 35.4 m 27.2 秒
NX300h 2015年 8.3 秒 35.1 m 27.8 秒
LX570 2015年 7.0 秒 38.1 m 27.9 秒

※スマホの方は、携帯を横に向けると読みやすくなります。

※加速性能は概ね0-100km/h、ブレーキ性能は概ね100km/hから停止までの所要時間です。


どのSUVも街乗りでは十分な加速力がありますね。ブレーキ性能では、2010年式のレクサスRXにはやや不安が残ります。レクサスLXには5.7リッターのV8エンジンが搭載されています。

レクサスNXにつきましては、同価格帯のライバル車と比較された最新データがあります。

年式 加速性能 ブレーキ性能 コーナリング性能
NX200t Fスポーツ 2015年 7.0 秒 35.4 m 27.2 秒
ボルボ XC60 T6 2015年 6.3 秒 35.7 m 27.3 秒
リンカーン MKC 2.0 AWD 2015年 7.6 秒 33.8 m 27.4 秒
レンジローバー Evoque 2015年 7.4 秒 35.1 m 26.7 秒
 BMW X3 xDrive 28i 2015年 6.0 秒 34.7 m 26.9 秒

いずれのSVUも、性能面では拮抗していますね。BMW X3が加速性能では優位であり、リンカーンMKCのブレーキ性能が一ランク上ですね。

本ブログではレクサスNXのレビューを公開しております。興味がございましたらご一読いただければ幸いです。

レクサスNX Fスポーツの魅力: スポーツセダンより速いSUV?

 


まとめ

 

インターネット上で検索をかけると、『レクサス車は速いのか?』や『レクサス車とBMWはどちらが速いのか?』といった質問をよくみかけます。そこで本記事を書いてみたのですが、少しでも参考になりましたら幸いです。データ集めを含めると、実はページ作成に丸一日ぐらい費やしましたが、今後も集めたデータを使用できると思います。

レクサス車は欧州のライバル車を比べても、引けを取らないレベルにあることがわかります。特にFスポーツのモデルは、ノーマルモデルよりも概ね1クラス高い性能があります。


 

レクサスの中古車に興味がございましたら、以下の記事もご覧いただけると幸いです。

レクサスの中古車は、CPO(認定中古車)一択ではない理由

レクサス車の価格はなぜ高いのか?その理由を説明いたします

ついでにレクサスのスーパーカーであるLF Aの走行性能と動画も公開いたします。LF Aは6月21日現在、1億円の中古車価格で販売されています。

年式 加速性能 ブレーキ性能 コーナリング性能
レクサス LFA 2012年 3.8 秒 28.7 m 23.9 秒

※加速性能は概ね0-100km/h、ブレーキ性能は概ね100km/hから停止までの所要時間です。

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=w6SySdNaCys

 

 


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