レクサスの中古車は、CPO(認定中古車)一択ではない理由
レクサス中古車の購入を予定されている方は、CPO(認定中古車)かそれ以外(中古車販売店)の2つの選択肢で悩むと思います。
インターネット上では、レクサスCPOに関する情報がかなり錯綜しているため、何が正しくて、何が間違っているのかわかり難くなっています。
そこで、正しい知識を広めたいと思い、実際にレクサス車を購入するためにレクサスCPOと一般の中古車販売店を比較した経験をもとに、本記事を書くことにいたしました。
レクサスCPO(認定中古車)の要点
まず、レクサスCPOについて、意外と知られていないポイントからご説明いたします。つまり、公式のホームページにはあまり載らないような裏情報です。
① 低年式の中古車を扱っていない
レクサスCPOでは、新車登録から8年以上が経過したレクサス車を販売していません。
レクサスCPOの車には2年保証がついておりまして、追加で1年の保証を付けることができます。
したがって、新車登録から7年経過したレクサス車に3年の保証を付けると、最長で9年目までのレクサス車に保証を付けることができます。
レクサスCPOの車は新車と同等の扱いですので、『10年目に到達するまでは新車』という考え方は良いですよね。
レクサスCPOの車を購入したオーナーは、新車のオーナーと同等の待遇となります。
なお、レクサスCPOのハイブリッド車(レクサスCTやレクサスHSなど)につきましては、新車登録時から10年間(20万kmまで)のCPOハイブリッド保証が付きます。
たとえば2年目のハイブリッド車をCPOで購入したら、9年間のハイブリッド保証が付きます。
この期間内は、ハイブリッド関係の部品を無償で修理することができます。
ハイブリッド車の修理代は、たとえばバッテリー交換で20万以上かかるなど、汎用部品よりもかなり高くつきます。
レクサスの(ハイブリッド車を含む)新車保証は5年までとなっておりますので、CPOのハイブリッド車はかなり優遇されていることがわかります。
さて、ここでのチェック項目は、以下のとおりです。
新車登録から8年以上が経過したレクサス車は、中古車販売店で売られている
⇒ 中古車販売店で売られているレクサス車の中には、オーナーが大事に扱っていたレクサス車も含まれます。中古車市場では狙い目の車と言えるでしょう。
【参考】 8年目以降の車種: LS460、GS350、GS430、IS250、IS350 (平成27年4月12日時点)
※いずれの車も新車時の半額以下になっています。
新車登録から7年以内であっても、すべてのレクサス車がCPOで売られているわけではない
⇒ 一般にディーラーの下取り価格は、一括査定と比べて大きく下回ります。レクサスの新車を続けて購入される方であれば、新車購入時の下取り価格も期待できますが、そうでなければ中古車市場に出回ることもあります。つまり、CPO以外のレクサス車=程度がよくない、というわけではありません。
10年目以降のレクサス車であっても、輸入車と比べて故障のリスクが低い
⇒ トヨタクオリティ+αのレクサス車ですから、故障のリスクはかなり低いです。レクサス車に組み込まれる部品は、レクサスクオリティの一定水準を満たしています。北米メディア「Consumer Report」では、レクサス・ブランドが3年連続で最も信頼できるブランドとして評価されており、レクサスのクオリティは実質世界一といえます。ただし、それでも中には故障が頻繁に起こるようなケースも稀にあるそうです。こればかりは運ですよね。
② レクサスCPOで扱っている車の信頼性が高い
レクサスCPOの車では、納車前に一定の基準を満たさない部品(最大12品目)が新品と取り替えられます。
1部品あたりの単価はたいした値段ではありませんが、合計金額はおおよそ数万円~十数万円になります。
交換する部品のうち、タイヤ、ブレーキ・フルード、ブレーキパッドの3点は運転時の安全性に大きくかかわります。
中古車販売店のレクサス車では、これらの部品は交換されていなかったり、サービスで交換してもらっていたりとさまざまです。
また、 納車前には車検の2倍以上となる90項目以上の点検・整備が実施されます。
点検項目につきましては、レクサスCPOのこちらのページに詳しく記載されております。
以上より、レクサスCPOの車は、納車時には新車に近い状態で新たなオーナーに渡されます。
(※経年劣化を除きます。)
ここでのチェック項目は、以下のとおりです。
車について詳しくなくても、納車時から安心して車に乗ることができる
⇒ 納車後もレクサスディーラーにすべてを任せておくことができますので、お忙しい方にもおすすめです。
レクサスCPOの車であっても、とつぜん故障することはある
⇒ 車の部品の中には、とつぜん壊れてしまう部品や、点検できない部品もあります。重要なのは、故障したときの迅速かつ丁寧なサポートです。この点においては、レクサスのサポートは◎です。レクサスではオーナーの要求に対してすぐに無理とはいわず、対応可能かどうかを検討します。緊急の際は、飛び入りで故障車を運び入れることもできます。
③ 購入後のサービスがかなり充実している
CPOの車を購入された方には、下の写真のようなレクサスオーナーズカードを所有でき、レクサス車の正規オーナーとしてコンシェルジュサービスと呼ばれる手厚いサポートが付きます。いわゆるVIP待遇ですね。
運転中であっても、何か困ったことがあったり、疑問に思ったことがあれば、ワンボタンでレクサスのオペレーターに相談することができます。
たとえば、目的地までのナビを自動で設定してもらったり、近場のレストランを案内してもらえたりします。
時間が無くて目的地の住所やレストランを調べる余裕が無いときには、かなり重宝するサービスです。
また、すでにご存じの方も多いと思いますが、レクサスの『おもてなし』は一流ホテル並みです。
定期点検やオイル交換などでディーラーを訪ねたときには、上品なラウンジでゆっくりくつろぐことができます。飲み物とお菓子にも工夫が凝らされています。
余談かもしれませんが、この『おもてなし』のクオリティは、ディーラーによってけっこう差があります。
でもレクサスが日本で始まったばかりの頃と比べると、この点については大分改善されたようです。
ちなみに私が(金沢の)レクサス店を初めて訪れたときには、10年落ちのシルバーのカローラに乗っていましたが、30過ぎの気さくな営業マンの方が担当に付いて、とても好印象でした。
そこで気に入ったレクサスISを見つけて、購入手前まで交渉が進みました。
あれから月日が経って、いまでは2桁近くのレクサス店を訪ねたことがありますが、自身の振る舞いはさておき、結局のところ営業マン運しだいだと思います。
レクサスのその他のサービスとしては、メンテナンスの時期を知らせてくれるサービスや、万が一の事故・盗難などにも即対応できるサービスなどがあります。
このように、レクサス車のオーナーは、一流ホテルのお客様のようなイメージで丁寧にもてなされます。
一般に、レクサス車は高すぎると言われることが多く、値引きもありませんが、上記のサービス料金を含んだ車両価格であるからなんですよね。
それと、一般によく言われているレクサス車とトヨタ車の違いにつきましては、以下を記事を参考にしていただければと思います。
余談になりますが、レクサスの営業スタッフの方から小ネタをお話していただいたことがあります。
CPOのレクサス車は、全国どこのレクサスディーラーからでも購入することができます。
ですが、店舗Aから店舗Bのレクサス車を購入する場合、店舗Aのマージンはわずか数万円とのことです。
このため、店舗Aからすると、その販売店のレクサス車をまずは売りたいというのが本音になります。
レクサスCPOに訪れると、まずはその店舗の中で良さそうなレクサス車を探すことになります。
そして、好みのレクサス車が見つからなければ、CPOの検索を利用して別店舗のレクサス車を探す流れになります。他店の場合、たしか配送料が数万円必要であったと思います。
ちなみに訪れた店舗のレクサス車を購入するメリットは、前オーナーの車の扱い方がわかっていたり、おまけ(オプションのサービスなど)が付くことが挙げられます。
中古車販売店のレクサス車はどうなのか?
上記で述べたように、CPOのレクサス車の車両価格には、少なくとも数十万円のサービス料が含まれています。また、納車後も車検やメンテナンスなどのサービス料は割高です。
このため、レクサス車購入後の充実したサービスが特に不要な方であれば、中古車販売店で購入する余地があります。
また、レクサスCPOは良質のレクサス車を揃えている分、台数はあまり多くないという欠点もあります。
レクサスCPOの検索ページを確認すると、一桁台数の車種もいくつかあります。
このため、予算内でお気に入りのボディカラー、オプション、モデルの車が見つからないこともあります。
中古車販売店では、レクサスCPOと同程度のレクサス車がお得に購入できる可能性があることもポイントとして挙げられます。
たとえば、レクサスCPOで扱えない8年以上が経過した程度の良いレクサス車や、評判の良い中古車販売店がおすすめです。
さらには、レクサスの店舗自体が県内に1~2店舗のような地域もあるため、自宅から距離が遠いようなケースも考えられます。
お忙しい方にとっては、ディーラーまでの距離もかなり重要であると思われます。
ちなみに、CPOのレクサス車でなくても、車検やメンテナンス、故障などの際には、レクサスディーラーもしくはトヨタディーラーを利用することができます。
また、新車保証継承はレクサスディーラーで受けることができます。
以下に日本有数の掲載在庫台数を誇るカーセンサー.netのレクサス車への便利な直リンクを貼っておきました。
レクサスLS、レクサスCT、レクサスRX、レクサスIS、レクサスGS
ここ1年で値下がりが大きいレクサス車につきましては、以下の記事を参考にしていただけると思います。
レクサスの不人気中古車がわかる!お買い得ランキングTOP7!
※カーセンサー.netでは、ご予算に応じて価格上限を設定するのがおすすめです。また、こちらのページからカーセンサーNETには含まれない期間限定のレクサス車をチェックすることができ、掘り出し物が見つかることがあります。
ちなみに『これだ!』と思うような理想的な車が見つかった場合、早めに問合せをされた方が良いです。上記のサイトは最大手なのでチェックする人が非常に多く、本当に良い車には問合せが殺到します。
私が一昨年に購入したレクサス車は、カーセンサーNET経由で見つけたのですが、同時に十件近く問合せがあり、即決したおかげで購入できました。※逆に何かしっくりこない場合には、早まらないほうが良いです。
総評
レクサスの車は、総合的なバランスが良く、信頼できるメインカーとして最適です。通勤用途にも凄く適しています。
レクサスの新車を購入すれば、車格にかかわらず、レクサスオーナーとしてのステータスや付加価値(サービス)が漏れなくつきます。
また中古車市場においては、レクサス認定中古車を購入すると、レクサスオーナーとして手厚いサポートを受けることができます。
車両価格+αの分は、レクサスの充実したサービスへの投資であると考えれば、けっして高い買い物ではないと思います。レクサス車自体のクオリティは折り紙つきですからね。
車にあまり詳しくない方であっても、レクサスディーラーにお任せしておけば安心です。
ちなみに、レクサスの『おもてなし』という付加価値に興味のある方は、 『レクサス星が丘の奇跡』 を一読されることをおすすめいたします。『おもてなし』の裏舞台にある、スタッフのたゆまぬ努力を垣間見ることができます。
レクサスの『ファン』を増やすという方針は、とても良いと思います。
一方、中古車販売店でのレクサス車の購入も悪くはないチョイスです。程度の良いレクサス車を購入することができれば、かなり買い得といえるでしょう。
中古車市場では100万円クラスまで値下がりしている車種もあり、エンジンと内装だけでもお釣りがきます。
ご参考:これから2人の時間を楽しむ大人のあなたへ、100万円~選べるレクサスがある生活のご提案
(気持ちが)若い人で向上心のある方は、思い切って大衆車からレクサス車に乗り換えるというのもおすすめです。車の作り込みレベルは全メーカートップクラスです。車から学ぶことって結構貴重です。
中古車販売店で車を購入する場合であっても、車検や12か月点検を除けば、基本的には近くのオートバックスやイエローハットなどの店舗などでのメンテナンスで事足ります。
レクサス車の維持費・メンテナスについて興味がございましたら、以下の記事もぜひご一読ください。
中古のレクサスIS250 or IS350を維持するために必要なこと
また、CPOのレクサス車かどうかにかかわらず、節約するかどうかで維持費が大きく変わります。
車の維持費はどこまで節約できる?(使用車:レクサスIS350)
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車の購入・維持などでお悩みの方は、「車の購入費&維持費は、年収で決めない方が良い理由」もぜひご一読ください。
また、車の売却 ・ 買い替えを検討されている方であれば、リクルートが運営している『カーセンサーの一括査定』が一押しです!詳しくは、「車の買い替えを検討されている方へ」をご覧ください。
たとえ低年式の車や事故歴ありの車であっても、下取りよりも数十万円も高く売れることがありますので、まだチャンスがあります!
なお、本ブログでは、読者視点で物事を考えるようにしております。
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