アウディのクルマはどれぐらい速い?全車種の加速ランキングを一挙公開!
アウディの全車種についての0-100データを元に、加速ランキングをご紹介いたします。
最近のアウディのエンジンといえば、ダウンサイジングターボで低燃費ながらも、低速からのトルクが太く、出足から力強い加速を実現しています。
アウディのクルマにはレンタカー&試乗でほぼ全車種に乗ったことがありますが、A5 カブリオレのように重量のある2リッター・ターボであっても、1速からのダッシュ力は体感的にスペック以上のものがあり、加速感が心地良いです。
アウディ A5 カブリオレ@芦有ドライブウェイでの試乗中に撮影
悪路に強いフルタイム4WDの「クワトロ」や、マニュアル感覚がありキビキビと変速する「Sトロニック」も魅力ポイントです。
アウディのクルマは、通常モデルのほかに、高性能スポーツグレード「S(スポーツ)」とクラス限界性能まで引き上げられたグレード「RS(レーシングスポーツ)」があり、もれなくハイパワーなエンジンが積まれています。
アウディのラインナップは、通常モデルがA1(コンパクトクラス)~A8(Lサイズ)まで分けられていて、SUVはアルファベットの「Q」で始まるように分けられています。
またハッチバックタイプには「スポーツバック」、ステーションワゴンには「アバント」という名称が付加されます。
今回は、アウディのクルマの中から、以下の条件に基づいて加速ランキングを作成しました。
- 全車種の中から、最も速いグレードのクルマ24台をピックアップ
- 評価指標は0-60 mph(≒0-100 km/h)
- 現行モデルのデータを参照
- 特殊グレードのS・RSは別枠として記載
データは「0-60 mph」を参照していますが、馴染みのない方が多いと思いますので、「0-96 (km/h)」と記載しています。
(補足)
0-100 km/h テストとは、停止状態からフル加速で時速100キロに到達するまでの加速テストを表します。
一般に、スポーツモード+トラクションコントロールOFFなど、極力速く走れるセッティングにしてから複数のGPSで計測します。詳しくは、「【2017】国産車・輸入車の0-100km/h加速 etc.!」をご一読いただくと宜しいかと思います。
ちなみにアウディA5につきましては、良いデータが見つからなかったため、省略いたしました。
2018年8月9日更新
目次
- 第25位:Q2 (1.4 TFSI)
- 第24位:A1 (1.4 TFSI)
- 第23位:Q3 2.0 TFSI Quattro
- 第22位:A3 1.8
- 第21位:Q7 3.0 TFSI quattro
- 第20位:A6 3.0 TFSI quattro
- 第19位:A4 2.0 TFSI quattro
- 第18位:S1
- 第17位:A7 3.0 TFSI quattro
- 第16位:TT 2.0 TFSI quattro
- 第15位:SQ5
- 第14位:A8 4.0 TFSI quattro
- 第13位:S4
- 第12位:S7
- 第11位:S6
- 第10位:S3
- 第9位:S5
- 第8位:RS5
- 第7位:RS4 アバント
- 第6位:TTS
- 第5位:RS6 アバント
- 第4位:RS7 スポーツバック
- 第3位:RS3
- 第2位:S8
- 第1位:R8 V10 Plus
- まとめ
第25位:Q2 (1.4 TFSI)
- 0-100 km/h: 9.2秒
- 最高出力:150馬力
- 車両重量:1340 kg
- 新車価格:405万円
アウディシリーズで最もコンパクトなSUVです。1.4リッターのグレード「1.4 TFSI」は、SUVゆえの重さがあるものの、街中での加速力は申し分ないところです。
一方で1リッターの1.0 TFSIは、スペック的に0-100で10秒を超えるのは間違いないため、プレミアムSUVとしてはパワー不足感があります。
第24位:A1 (1.4 TFSI)
- 0-100 km/h: 7.6秒 (est.)
- 最高出力:150馬力
- 車両重量:1220 kg
- 新車価格:329万円
アウディシリーズで最もコンパクトなハッチバックのクルマです。それでも車幅は1.74ミリあり、5ナンバーサイズを超えています。
トランスミッションは7速DCTでキビキビ変速します。レンタカーで1.4リッター・ターボの1.4 TFSIに乗ったことがありますが、走り出しでアクセルを少し強く踏むとタイヤが軽く滑るぐらいパワフルでした。
A1はFF(前輪駆動)ですので、クワトロであれば安定感があると思うんですけどね。
ちなみに1リッターの1.0 TFSIの0-97 km/hは10.7秒です。このタイムはプリウスより若干遅いぐらいですが、ボディサイズや車両重量を考慮すると、余裕でアリなレベルだと思います。
以下の動画は、アウディA1 1.4 TFSIと同じ出力のエンジンを乗せたA3(約100キロ重い)の加速シーンです。
第23位:Q3 2.0 TFSI Quattro
- 0-100 km/h: 7.6秒
- システム最高出力:180馬力
- 車両重量:1620 kg
- 新車価格:459万円
アウディのコンパクトサイズのSUVです。海外でコンパクトとはいっても、全幅1.83メートル、全長4.4メートル、全高約1.6メートルなので日本ではふつうに大きいサイズの車です。
Q3は標準でクワトロ4WDです。220馬力のグレード(539万円)もありますが、YouTubeでの動画データは公開されていない模様です。
ついでに1.4リッター・150馬力の1.4 TFSIの加速動画も以下に載せておきます。
第22位:A3 1.8
- 0-100: 7.1秒(公式7.2秒)
- 最高出力:180 馬力
- 車両重量:1460 kg (スポーツバック)
- 新車価格:429万円 (スポーツバック)
アウディのコンパクトクラスのクルマです。セダンとハッチバックの2タイプがあります。
全幅1.785メートル、全長4.325メートルなので、日本ではミドルクラスに近いサイズに相当します。
最小回転半径が5.1メートルで、全幅も1.8メートル以下で全長も短めですので、日本でも扱いやすいクルマです。
主観ですが、これより大きくなると、小回りの面や駐車スペースなどでちょっと不便さを感じるシーンが出てきます。
1.4リッター・140馬力の1.4TFSIは、Automann-TVにおいて7.4秒を記録しています。
第21位:Q7 3.0 TFSI quattro
- 0-100: 6.0秒
- 最高出力:333 馬力
- 車両重量:2080 kg
- 新車価格:929万円
アウディのLサイズのラグジュアリーSUVです。2016年にフルモデルチェンジが実施されました。
第20位:A6 3.0 TFSI quattro
- 0-100: 5.7秒
- 最高出力:333 馬力
- 車両重量:1840 kg
- 新車価格:888万円
アウディのミドルサイズのラグジュアリーカーです。
Q7と同じ馬力ですが、車両重量が軽く、加速性能もこちらの方が上です。
第19位:A4 2.0 TFSI quattro
- 0-100: 5.8秒
- 最高出力:252 馬力
- 車両重量:1610 kg
- 新車価格:597万円
A3よりも一回り大きいクルマです。2016年にフルモデルチェンジが適用されました。
A3が街中と高速走行を器用にこなすサイズなのに対して、A4では全幅が1.84メートル、全長が4.735メートル、最小回転半径が5.5メートルのゆったりサイズとなっています。
BEST CARSなどの海外レビューではA4の方が評価が高いのですが、日本での小回りや駐車スペースを考慮すると、A3の方がバランスが良いかもとか思ったりします。
2リッター・190馬力の2.0 TFSIは0-100で7.8秒、1.4リッター・150馬力の1.4TFSIは0-100で8.7秒です(Automann-TVより)。
第18位:S1
- 0-100: 5.6秒
- 最高出力:231 馬力
- 車両重量:1360 kg
- 新車価格:423万円
アウディの最もコンパクトなクルマA1の高性能モデルです。
第17位:A7 3.0 TFSI quattro
- 0-100: 5.5秒
- 最高出力:333 馬力
- 車両重量:1900 kg
- 新車価格:933万円
アウディのLサイズのラグジュアリーカーです。ハッチバックタイプでスポーティなエクステリアが特徴的です。
第16位:TT 2.0 TFSI quattro
- 0-100: 5.4秒
- システム最高出力:230馬力
- 車両重量:1370 kg
- 新車価格:589万円
アウディの2シーター・クーペです。2015年にフルモデルチェンジが実施されました。
全長が4.18メートルと短く、横から見ると丸みがあります。
第15位:SQ5
- 0-100: 5.2秒
- 最高出力:354 馬力
- 車両重量:2000 kg
- 新車価格:799万円
SUVであるQ5の高性能スポーツモデルです。2トンのクルマとしては相当速いですね。
ちなみに日本でも導入されることが予想される、LサイズSUVのSQ7の0-100も5.2秒を記録しています(sawomannより)。
第14位:A8 4.0 TFSI quattro
- 0-100: 4.9秒
- 最高出力:435 馬力
- 車両重量:2040 kg
- 新車価格:1367万円
アウディのLサイズの最高級ラグジュアリーカーです。
2トンオーバーのクルマですが、61.2kg・mの最高トルクで力強く加速します。
第13位:S4
- 0-100: 4.6秒
- 最高出力:354 馬力
- 車両重量:1680 kg
- 新車価格:839万円
アウディA4の高性能スポーツモデルです。
欧州版のS3よりもパワフルですが、重量はこちらの方が重いため加速ではほんの少し劣ります。
第12位:S7
- 0-100: 4.6秒
- 最高出力:450 馬力
- 車両重量:2050 kg
- 新車価格:1353万円
Lサイズの5ドア・ハッチバックである、アウディA7の高性能スポーツモデルです。
第11位:S6
- 0-100: 4.6秒
- 最高出力:450 馬力
- 車両重量:2010 kg
- 新車価格:1308万円
ミドルサイズのラグジュアリーカーである、アウディA6の高性能スポーツモデルです。
第10位:S3
- 0-100: 4.5秒
- 最高出力:310 馬力
- 車両重量:1530 kg
- 新車価格:599万円
日本の街中でも扱いやすいサイズの、アウディA3の高性能スポーツモデルです。
ちなみに日本仕様は285馬力のモデルが発売されていますので、0-100は約5秒ほどになります。
第9位:S5
- 0-100: 4.5-6秒
- 最高出力:354 馬力
- 車両重量:1680 kg
- 新車価格:913万円
アウディA5の高性能スポーツモデルです。2017年4月にフルモデルチェンジが適用され、先代よりも軽量かつ21馬力パワフルになりました。
0-60 mphは、CAR AND DRIVERのテストで4.3秒をマークしています。
第8位:RS5
- 0-100: 4.5秒(公式4.6秒)
- 最高出力:450 馬力
- 車両重量:1810 kg
- 新車価格:1375万円
アウディのA5よりも若干コンパクトな、ハイパフォーマンスカーです。
最高450馬力を出力する4.2リッターのV8エンジンを搭載しています。
第7位:RS4 アバント
- 0-100: 4.5-4.6秒
- 最高出力:450 馬力
- 車両重量:1860 kg
- 新車価格:1317万円
アウディRS5と同じエンジンを搭載するクルマです。
アバントはステーションワゴンとほぼ同義であり、実用性を重視してロングボディとなっている分、RS4よりも重くなっています。
ちなみにセダンタイプの方は、2009年7月に生産が終了しています。
第6位:TTS
- 0-100: 4.1秒
- 最高出力:310 馬力
- 新車価格:768万円
2シータークーペ「TT」の高性能モデルです。日本発売のモデルは大人の事情により286馬力に抑えられています。
ちなみに日本では2015年に発売が終了しましたが、最高340馬力を出力する「TT RS クーペ」もあり、0-96 km/hでは3.5秒を記録しています。
第5位:RS6 アバント
- 0-100: 4.1秒
- 最高出力:560 馬力
- 車両重量:2030 kg
- 新車価格:1729万円
最高560馬力を出力するパワフルなクルマです。
第4位:RS7 スポーツバック
- 0-100: 4.0秒
- 最高出力:560 馬力
- 車両重量:2050 kg
- 新車価格:1857万円(公式シミュレーションより)
アウディのスタイリッシュな5ドアの高性能スポーツカーです。
0-100のデータは、AutoCentrum.plを参照しました。
第3位:RS3
- 0-100: 3.9秒
- 最高出力:367 馬力
- 車両重量:1560 kg
- 新車価格:756万円
アウディA3とは次元の違う、ハイパースポーツカーです。
全幅1.8メートルでアウディA3よりも若干ワイドになっています。
第2位:S8
- 0-100: 3.5秒
- 最高出力:605 馬力
- 車両重量:2110 kg
- 新車価格:2008万円
最高級ラグジュアリーセダンであるA8の高性能スポーツモデルです。
車両重量はさすがにヘヴィーですが、加速性能はかなりのものですね。
ご参考:
第1位:R8 V10 Plus
- 0-100: 2.9秒
- 最高出力:610 馬力
- 車両重量:1650 kg
- 新車価格:2906万円
待望の第1位は、アウディ最強のスポーツカーの「R8」です。
最高610馬力を出力する5.2リッターのV10エンジンを搭載しており、0-96 km/hでは2.6秒を記録しているほど凄まじい加速力があります。
ポルシェ911 ターボ (or GT3)やランボルギーニ ウラカン、マクラーレンS570等のスーパーカークラスのクルマとレース場で競い合う存在でもあります。
まとめ
アウディのクルマの加速力について、ランキング形式でご紹介しました。
アウディのクルマは海外仕様と日本仕様でエンジン出力やグレードが違ったりしますので、他メーカーと比べて少しややこしく、今回はYouTubeの信頼できるソースを中心に、いろんなところからデータを引っ張りだしました。
以下は、アウディの最高峰RSシリーズのドライブシーンを1人称視点で見ることができるオススメの動画です。
本記事が皆さまの参考になりましたら幸いです。