ムラーノの評判・レビュー: 低年式の中古車がお買い得!
中古車の魅力をお伝えするシリーズの第2弾として、上質なサルーンのような乗り心地を持つSUVのムラーノをご紹介します。
SUVはどちらかといえば人気車種に該当しますので、中古車市場でも値下がりしにくいのですが、ムラーノの低年式はかなりのお手頃価格になっています。
ムラーノの最上位グレードはオプション込みで500万円を超えるほどの高級クラスですが、カーセンサーの相場を見ると、初代モデル(2004年9月~)が平均67万円、2代目モデル(2008年9月~)が平均167万円程まで値下がりしています。
ムラーノの評判
ムラーノは海外戦略車としてアメリカでベストセラーとなり、日本では海外よりも2年遅れて2004年から発売されるようになりました。
ワイドでスポーティなサルーンとして日本でも期待されていたSUVですが、日本では思いのほか売れず、惜しくも2015年3月に新車販売が終了しています。
日本国内では不人気車となってしまったムラーノですが、海外では今なお高い評価を得ています。
北米自動車メディア「BEST CARS」のムラーノの総合評価では、ミドルクラスのSUV18台の中で堂々の1位を獲得していました(2017年3月時点)。
特に評価されているポイントは、上級セダンクラスの快適なシートと、プレミアムSUVとしての洗練されたインテリアのクオリティが挙げられます。
またJ. D. Powerの信頼度評価でも高い数値を得ていることから、長距離走行での安心感や快適性が肝となるアメリカで高い評価を得ている点も頷けます。
ムラーノの特徴
ムラーノはLサイズの大きなSUVです。全幅が1.9メートル近くあり、全長が4.8メートル少々、全高が1.7メートル少々あります。競合車のハリアーよりも一回り大きく、取り回しの面では不利です。
ただ運転席から外側を見渡してみると、着座位置が高くて広範囲が見える分、実際のボディサイズよりも小さい感じがします。
エクステリアはフロント部分が丸みを帯びているのが特徴的で、どちらかといえば大人なスッキリ感があります。迫力のある大きなSUVが好みの方にもオススメできます。
ボディの大きさゆえに取り回しの面では場所を選びますが、後席が広く、ラゲッジルームのボリュームがたっぷりなのも魅力ポイントです。
ムラーノといえば内装のクオリティが特筆ものです。インテリアはシンプルかつモダンなデザインとなっていて、背丈のある広々とした空間に、厚みのあるシートが心地良いです。
ムラーノは背の高いSUVですが、セダンのような走りの安定感を持たせるために横剛性が高められており、コーナリングでもロール(傾き感)が小さく、高速コーナリングでも落ち着いて運転することができます。
ハンドリングはスポーティなエクステリアとは異なり、ゆるやかに動くような特性を持ちます。
これはセダンと比べて重心が高い分、「急な挙動変化を抑えることで転倒を防止する」という安全性を考慮したためなのですが、それでもゆったりしすぎて退屈になりにくい絶妙なセッティングになっています。
エンジンは2.5リッターの直列4気筒と、3.5リッターのV6の2タイプがあります。特に3.5リッターの方はサルーンとしての落ち着き感があり、高速道路を利用した遠出が非常に楽になります。
静粛性も高級セダンクラスになりようにコストがかけられており、制振材・遮音材・吸音材といったパーツが要所要所に配置されています。
ムラーノの相場
ムラーノは2008年にフルモデルチェンジが実施されており、2004年9月~2008年8月発売の初代モデルと、2008年9月~2015年3月発売の2代目モデルに分かれます。
カーセンサーの相場を見ると、初代モデルは平均約67万円、2代目の2008年9月~2015年3月発売モデルは平均約168万円まで値下がりしています。
車両のお値段はグレードにより異なりますが、3.5リッターの方が標準の装備面で豪華な仕様になっています。
グレードと追加オプションにより装備面はさまざまですが、このクラスに必須のバックモニターはもちろんのこと、本革シート、クルーズコントロール、サイド・カーテンエアバッグ、ムーンルーフ、シートヒーターなどがあります。
お手頃なお値段でラグジュアリーな装備一式をそろえることができるのも、中古車選びの醍醐味ですね!
燃費が最大の欠点?
ムラーノにはプレミアムSUVに相応しいエンジン出力を備えたエンジンが搭載されています。ムラーノのカタログ燃費は、初期モデルの2.5リッターエンジンを搭載したグレード「250XL」でリッター10.6キロ、3.5リッターエンジンを搭載したグレード「350XL」でリッター9.3キロとなっています。
これは燃費計測に有利な10・15モード燃費ですので、今時のJC08モード燃費換算ではリッターマイナス1キロぐらいになりますが、それでもLサイズのSUVとしてはけっして悪くない数字です。
e燃費のムラーノの実燃費をチェックすると、FFのグレードでリッター9キロぐらいはあるようですから、実燃費は結構良い部類に入るのではと思います。
とはいっても、この燃費と、ボディの大きさが相まって、人気カテゴリーのSUVとしては不人気となっているのではと思います。
もしあまり荷物を積まない方であれば、同じLサイズでありながら、JC08モード燃費でリッター30キロの低燃費を誇るハイブリッドセダンである、「アコードハイブリッド」もオススメできます。
詳しくは、「中古のアコードハイブリッドがお勧め&お買い得です」をご覧いただければと思います。
まとめ
アウトドア用途に使えるSUVとして逞しさと、高級セダンのような快適性を備えた、プレミアムSUVのムラーノをご紹介しました。
アメリカンサイズのボディの大きさや、車両重量の重さにより燃費がかかる部分さえクリアすれば、結構気に入る方もおられるのではと思います。
初代・2代目ともに、デザイン面もモダンな造りとなっているため、内装面の古さがあまり感じられないところも良いですね。
【ムラーノの中古車データ(カーセンサー参照)】
◎ ムラーノ(2代目モデル)のインテリア&エクステリア
◎ ムラーノ(初代モデル)のインテリア&エクステリア
以上になります。皆さまに良いクルマが見つかることを願っております。
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たとえ低年式の車や事故歴ありの車であっても、下取りよりも数十万円も高く売れることがありますので、まだチャンスがあります!