世界最速のクルマはどれ?ガソリン車?もしかしてエコカー?
昨今問わず、速いクルマには男心をくすぐるようなものがありますよね!ただ一口に速いクルマと言っても、低重心のスポーツカーもあれば、背の高いSUV、コンパクトなクルマ、エコカーなどさまざまです。
そこで本記事では、クルマを5つのカテゴリーといくつかのサブカテゴリーに分けて、最速のクルマをピックアップしてみました。
クルマの速さの基準としては、以下の4つがメジャーであると考えられます。
- 0-100 km/h(※停止状態から時速100キロまでの加速タイム)
- ゼロヨン(※停止状態から402メートル地点に到達するまでの加速タイム)
- 最高速度
- レース場のラップタイム
このうち、いちばん実用性と関わりがあるのが0-100(発進加速と街中での追い越し)、次にゼロヨン(高速道路での追い越し等)であると思われます。高速道路においては、100-150 km/h も重要ですね。
最高速度については、日本にはドイツ等のアウトバーンのように速度無制限の区間がありませんので、実用性というよりもロマンという感じですね。
本ブログでは0-100 (もしくは0-96.6 km/h)を速さの基準として最も重視していますので、今回も0-100のタイムでクルマをピックアップしました。
せっかくですので、ライバル的存在のクルマの0-100なども記載しておきました。
ちなみにサーキット専用車両やチューンドカーは、馴染みのないクルマがほとんどであると思いますので、今回はリストから除いています。
またディーゼルについては、日本で発売されていないクルマは除いておきました。
それでは、クルマ業界で注目されているカテゴリーの一つである、エコカーから見ていきましょう!
2018年3月26日更新
目次
エコカー最速
EV(電気自動車)
【テスラ】Model S P100D ルーディクラス |
- 0-100: 2.7秒
- 0-96.6: 2.54秒
- 最高出力:770ps(567kW)
- 車両重量:2243kg
- 新車価格:1480万円
テスラ最速の4ドアセダンです。P90D ルーディクラスがさらにパワーアップして、「DragTimes」の0-60 mph テストでは驚愕の2.5秒の新記録を更新しました。
現在、このタイムに勝る市販車は、アトム500を除けば、ポルシェ 918スパイダー(2.3秒)やブガッティシロン(2.3秒)など、1億円オーバーのごく限られたクルマのみです。
電気自動車は走り出しから最大トルクを発揮しますので、パワーアップしたP100Dは、ゼロヨンでも出足の圧倒的な強さを発揮するはずです。
最高出力は770馬力なのですが、瞬間的な加速感は、1000馬力を超えるような圧倒的な感覚があります。
トラクションコントロールが抜群に優れているところもポイントです。最大航続距離は612キロであり、こちらも高性能タイプのガソリン車に負けないレベルに達しています。
エコカー(というよりEV)が世界最速のカテゴリーになる日も近いかもしれませんね。
以下の動画では、DragTimes による加速シーンをご覧いただけます。MPH表記ですので、62mphで時速100キロとなります。
ディーゼル
【BMW】アルピナ D3 / (D4) |
- 0-100: 4.6秒
- 最高出力 :350ps/4000rpm
- 最大トルク:71.3kg・m/1500-3000rpm
- エンジン :3L・6気筒ビターボ
- 最高速度 :276 km/h
- 新車価格 :999万円 (セダン)
エコでパワフルなディーゼル・エンジンを搭載した、BMWのアルピナシリーズのクルマです。
0-100 km/hはわずか4.6秒(公式)なのに、JC08モード燃費は17.0 km/L かつ軽油を使用するエコカーです。
ディーゼルなので最高出力は4000rpmで頭打ちしますが、8速スポーツATが搭載されていて、最高速度は200キロ台後半まで伸びます。
D3はセダン・ハッチバックの2タイプがあり、D4はクーペとなっています。加速シーンの動画は、4ドアのセダンモデルです。
ハイブリッドカー
【ホンダ(アキュラ)】NSX |
- 0-96.6: 3.0秒
- 最高総出力:573ps
- 車両重量 :1780kg
- 新車価格 :2370万円
ホンダの2代目NSXは、ハイブリッドカーとしてガラリとイメージチェンジしました。
簡単に作動できるローンチコントロールを使えば、時速96.6キロまで約3秒の怒涛の加速を体感できます。
JC08モード燃費は12.4 km/Lです。以下はNSXの加速シーンです。スムーズで速いですね。
NSXの次に速いクルマとしては、BMW i8の3.6秒、国産車であればスカイライン ハイブリッドの4.9秒、ホンダ レジェンドの5.1秒などがあります。
プラグイン・ハイブリッドカー
【ポルシェ】918 スパイダー |
- 0-100: 2.2秒
- 最高総出力:887ps
- 最高速度 :345km/h
- ゼロヨン :9.8秒
プラグインハイブリッドカーの最速は、ポルシェ 918 スパイダーです。「Car and Driver」の0-60 mphテストでは2.2秒を記録しています。
プラグインハイブリッドカーのカテゴリーで、ライバル的存在のマクラーレンP1は2.7秒、ラ・フェラーリは2.6秒と差をつけています。
レーシングタイプのクルマですので、ブレーキングやコーナリング性能も世界最速クラスです。
SUV最速
EV(電気自動車)
【テスラ】Model X P100D ルーディクラス |
- 0-96.6: 2.9秒
- 車両重量:約2468kg
- 新車価格:1611万円
SUVは速さを競う車種ではありませんが、人や物をのせることの多いクルマは、少なからず加速性能が求められます。
このモデルXは走り出しから時速96.6キロまでわずか2.9秒!ヘヴィ級のクルマでこの性能は反則的です。ライバル車不在です。
このクルマは後部座席がファルコンウィング(鳥が翼を広げるような形)になっています。見た目のインパクトだけでなく、ドアが上にあがるタイプですので、駐車場などで横のスペースが30センチしかなくても後部ドアを開くことができます。
3列シートで大人が7人乗ることもでき、アウトドアでも使えて、しかもガソリン不要というファミリーカーなSUVでもあります(値段はともかく)。
新車価格はエントリーグレードで895万円からとなっています。
※動画は0-96.6 km/hで3.2秒を記録している「P90D ルーディクラス」の加速シーンです。P100Dの加速シーンが公開されましたら、動画をこっそり貼り替えます。
ガソリンタイプ
【ベントレー】ベンテイガ |
- 0-96.6: 3.5秒
- 0-100 : 4.1秒(公式)
- エンジン:6L・12気筒ツインターボ
- 最高出力:608ps/5250~6000rpm
- 車両重量:2422キロ(EU仕様車)
- 最高速度:301キロ
- 新車価格:2695万円
イギリスの高級車メーカー「ベントレー」といえば高級セダンで有名です。
このベントレー初のSUV「ベンテイガ」は、あくまでラグジュアリーカーですが、0-96.6は3.5秒に達します。
車両重量は2422キロとヘヴィですが、最大91.7kg・m(1250rpm~4250rpm)のトルクで猛烈に加速します。
最高速は時速301キロです。空力抵抗の面で不利なSUVとしては、かなり速いですね。
コンパクトカー最速
5ナンバー
【フィアット】アバルト695 ピボスト |
- 0-100 : 5.9秒(公式)
- エンジン:1.4L・4気筒ターボ
- 最高出力:190ps/5750rpm
- 車両重量:1060キロ
- 新車価格:599~845万円
アバルトシリーズ最速クラスのコンパクトカーです。
本記事でご紹介しているスポーツタイプのクルマは全幅1.9メートルを超えるクルマが殆どですが、このクルマは車幅1.64メートル、全長3.675メートルの本当のスモールサイズです。
乾燥重量が997キロの軽量ボディに、最高190馬力を出力する4気筒ターボ・エンジンが搭載されてます。
0-100km/hは5.9秒となっていて、狭い道でも楽々運転できるというのは大きな強みですね。
3ナンバー
【アウディ】RS3 |
- 0-96.6: 3.6秒
- 0-100 : 4.3秒(公式)
- エンジン:2.5L・直列5気筒ターボ
- 最高出力:367ps/5500~6800rpm
- 車両重量:1560kg
- 最高速度:250キロ以上
- 新車価格:756万円
アウディRS3は、3ナンバーのコンパクトカテゴリーの中で1~2位を争うほど加速性能の優れたクルマです。
最高出力はコンパクトタイプらしくそれほどパワフルではありませんが、47.4kg・mの強力なトルクが1625~5550rpmで発生します。
街中で穏やかに走っているときに、アクセルをひと踏みすると猛烈に加速します。
車幅が1.8メートル、全長4.34メートルのボディに、最小回転半径5.1メートルの小回りの良さは、街乗りと高速道路の両方で扱いやすいサイズです。
ちなみにライバルはメルセデス AMG A45です。
PS. 抜群に速いコンパクトカーにつきましては、以下の記事に詳しくまとめております。
「抜群に速いコンパクトカーを一挙公開!ホットハッチの底力とは?」
セダン(4ドア)最速
セダンの最速は、先にご紹介した0-96.6km/hが2.7秒のテスラ P100D ルーディクラスですが、ここではそれ以外のクルマをご紹介します。
ラグジュアリーセダン
【メルセデス AMG】E63 AMG S(2014年式) |
- 0-96.6: 3.3秒
- エンジン:5.5L・8気筒ツインターボ
- 最高出力:585ps
- 車両重量:1980kg
- 新車価格:1695万円
メルセデスのラグジュアリーな4ドアセダン「Eクラス」のAMGモデルです。最上位のSクラス(AMG)よりも軽量な分、加速力で勝っています。
Eクラスはあくまでラグジュアリーなクルマであり、車両重量も重めですが、ここまで速いとスポーツカーのカテゴリーのような感じもします。
マイナーチェンジ後の自動運転支援システムが搭載された最新モデルも要注目です。
ちなみにアウディRS7も0-96.6で3.3秒を記録しています。ルックスでいえば、RS7の方はクーペに近いですね。
高性能スポーツセダン
【キャデラック】CTS-V |
- 0-96.6: 3.5秒
- 0-100 : 3.7秒(公式)
- エンジン:6.2L・8気筒スーパーチャージャー
- 最高出力:649ps
- 車両重量:1910kg
- 新車価格:1330万円
アメリカの高級車ブランド「キャデラック」の高性能スポーツセダンです。何と最高出力は649馬力という怒涛のパワーを発揮します。
欧州のハイパフォーマンスカーが注目される中、人とは一味違うクルマが好みの方には良いかもしれませんね。
以下は、GPS計測で時速300キロまで加速しているシーンです。MPH表記ですので、62mphで時速100キロとなります。
クーペ(2ドア)最速
自然吸気タイプ
【ランボルギーニ】ウラカン LP610-4 |
- 0-96.6: 2.5秒
- エンジン:5.2L・10気筒NA
- 最高出力:610ps/8250rpm
- 車両重量:1440kg
- 新車価格:2970万円
数々のスーパーカーを輩出しているランボルギーニのスペシャリティ・クーペです。
宝石をモチーフにした、どの角度から見ても美しいエクステリアが特徴的です。
Car And Driverの0-60 mphテストでは2.5秒を記録していて、自然吸気型エンジンを搭載している市販クーペとしては最速となります。
パワーでいえばアヴェンタドールの方が上ですが、0-60 mphではウラカンの方が若干上です。
ターボタイプ
【ブガッティ】シロン |
- 0-96.6: 2.3秒
- 0-100 :2.5秒(公式)
- エンジン:8L・16気筒+4ターボ
- 最高出力:1500馬力/6700rpm
- 最高速度:約463キロ
- 新車価格:うまい棒3千万本ぐらいで買える?
ターボ付きのクーペで最速なのは、ブガッティ ヴェイロンの後継車である「シロン」です。
最高出力1500馬力、最大トルク163kg・m/2000~6000rpmの圧倒的なパワーは、レースタイプのクルマを遥かにしのぎます。
ヴェイロンに続き、シロンもフルスピード時のガソリン消費量はトンデモナイことになりそうです。エコにこだわるテスラとは正反対の方向に進んでいるクルマです。
公式によると、停止状態から時速400キロまで、世界最速となる41.96秒をマークしています。CAR AND DRIVERのプリウスの加速データによると、プリウスのフル加速で時速180キロに達するまでに、シロンであれば時速400キロを悠々超えていることになります。
また以下の動画の加速テストでは、路面状態がベストではなく出足こそホイールスピンが強めに発生していますが、時速160キロまで約5秒、時速360キロまで約16秒を記録しています。
まとめ
クルマを5つのカテゴリーに分け、それぞれのカテゴリーにおいて0-100で最速のクルマをご紹介しました。
加速性能でいえば、エコカーがガソリン車よりも上になりつつある、というよりテスラのクルマが群を抜いて優れている状態です。
複数のカテゴリーにテスラがランクインしてしまうため、なるべく重複しないように設定しました。
一般価格帯のモデル3が発売されれば、テスラの認知度も一気に上がりそうですね。
今回は5つのカテゴリーに分類しましたが、レース競技用のクルマ(ゼロヨン最速車など)とかアトムV8も内容としては面白いです。
ただ今後サブカテゴリーが増える可能性がありますので、別記事に回そうかなと考えています。
本記事が皆さまの参考になりましたら幸いです。
なお、以下の記事も人気があります。
【2017】国産車・輸入車の0-100km/h加速 etc.!
スーパーカーの人気ランキング 2017 ~ 輸入車&国産車 ~
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度々失礼しますm(__)m
「速いクルマ」に対しての憧れは、男なら誰でも持っているモノですよね!!
只悲しい事に、日本の法律では100㌔が限界…
サーキットぐらいでしか本領発揮出来ないのが寂しい限りです( T_T)
今後ヨーロッパでも運転する事が有ります。
もし掲載されてる車で走れれば、是非是非かっ飛ばしたいですw