排気量の大きい車のメリット・デメリット

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車選びの際に、排気量の大きさは重要なポイントになります。本記事では、排気量の大小によるメリット・デメリットについて詳しく説明いたします。

 


排気量が大きいことのメリット

 

車は排気量を大きくするほど、多くのガソリンを消費して、最高速度や加速力を高めることができます。

車の加速力が高くなると、他の道路への合流がスムーズに行えたり、他の車を素早く追い越すことができるため、余裕のある運転ができるというのが大きなメリットです。

私は3497cc(3.5リッター)の車を所有しているのですが、加速力が良いと何かと便利です。実際に体感していただくのがベストですので、加速シーンを選んで編集した動画をご用意しました。

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=FHJEzt3eSSI

 
動画のシーンでは、フル加速というよりも、まだ余裕をもって加速しています。フルアクセルの場合、速度超過しやすいですし、荒れた路面などではTRC(空転防止機能)が作動してしまいます。

エンジン排気量が大きいとエンジン回転数が少なくて済むため、基本的にはエンジン音が小さくなるというメリットがあります。特に、高速道路での走行では、排気量の大きな車はエンジン音が小さくてすむため、快適に運転できます。

私の車は高速道路ではエンジン回転数が低いため、エンジン音がほとんど聞こえません。車内に入ってくる音はロードノイズ(路面とタイヤの摩擦音)がほとんどです。ちょっと例が微妙ですが、アクセルを踏み込んだ場合にも、エンジン音が小さいため、落ち着いて運転できます。

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=wSDqWXuWS8A

 

エンジン排気量が大きいとエンジンも重くなるのですが、基本的にはそれ以上に加速力が高くなるため、車を大きくして車内を広くできるというメリットもあります。

 

排気量が大きいことのデメリット

 

排気量が大きい車のデメリットは、やはり燃費ですね。車の構造上、排気量を大きくすると、どうしても燃費が低下します。

ただ最近の車は、加速時以外はガソリンの使用量を一部カットするような仕組みを導入していることがあり、燃費は徐々に良くなってきています。

また、排気量の大きい車に電気モーターを搭載して、燃費を向上させている車も多数あります。その中でも、人気が高いのがFIT 3 ハイブリッドやスカイラインハイブリッドです。

これらの車は燃費の良さと優れたスポーツ走行を合わせもっています。しかしながら、ハイブリッドカーはたしかに燃費は良いのですが、新車や中古車の価格もそれ相応に高いです。

このため、長年にわたり結構な距離を乗らなければ元が取れないこともありますので、あらかじめ年間のガソリン代を計算しておいて、お得かどうかを見極めることが重要です。

 

排気量が大きいと、その分加速力も高くなりますが、加速力に耐えられるだけの車体が必要になります。加速力がものすごく良くても、アクセルを踏み込んだときに車体がふらついたり、簡単にホイールスピンするのであれば、安心してアクセルを踏めないですよね。

このため排気量の大きいエンジンを搭載しているスポーツカー、高級車、スポーツセダンなどは、高性能で太いタイヤやサスペンションなどボディ剛性(ねじりへの耐性)を高めるためのパーツが装着されています。

故に、排気量の大きな車ほど車体にかけるコストも高くなることから、同じ車種の車であっても排気量が大きいほどグレードが高く設定されていることが多いです。

たとえば、2014年10月のFIT 3 ハイブリッドであれば、1317ccと1496ccの2タイプがされています。

ここで価格に着目すると、1317ccが129万円~185万円(千円以下切捨て)であるのに対して、1496ccは172万円~192万円と値段が上がっています。

また、排気量の大きな車ほどスピードがでるため、スピードを出しても止まれるだけのブレーキ性能が必要となります。

アクセルを踏み込んでも、止まれない車だと危険ですよね。ブレーキの効きの早さも重要です。

ちなみに、ブレーキ性能を考慮する際には、ブレーキペダルを踏んでから止まるまでの距離(制動距離)だけではなく、ブレーキを強く踏んだときの操縦性や車体の安定性も重要です。

ブレーキ性能が抜群に優れている車として、よくポルシェの車が取り上げられます。普通車の場合、フルブレーキのときに車体が前のめりになる傾向がありますが、ケイマンや911などは地面を掴むように安定して減速します。

 

なお、排気量の小さなエンジンを搭載している軽自動車やコンパクトカーなどは、ボディ剛性はそれほど高くなくても良いので、パーツ代を抑えることができます。

このようなことから、車検や故障などでパーツを交換する場合には、排気量の大きな車は費用が高くつきます。

また、輸入車の場合には、パーツを国外から取り寄せるため、パーツ代が請求されたときに目玉が飛び出る価格だったりするので、あらかじめパーツ代を確認しておくことが重要です。

排気量の大きさは、毎年の自動車税に直接かかわってきます。排気量が大きいほど、自動車税が高くなります。

たとえば、1000ccの車と3500ccの車では、自動車税はおおよそ3万円の差があります。この差は月額あたり2,500円に相当します。

余談かもしれませんが、排気量の大きな車の購入を考えておられるかたは、燃費はあまり気にしてはいけないと思います。

かくいう私も、約3500ccのレクサスIS350を購入した当時は、ディスプレイに表示される燃費を常に気にしていました。

ですが、燃費を気にしていると運転を楽しめませんから、必要経費と割り切ることが重要です。

レクサスIS350の気になる維持費については、こちらの記事をご参考にしてください。

中古のレクサスIS250 or IS350を維持するために必要なこと

 


まとめ

これまでの内容をまとめると、排気量が大きい車のデメリットは以下のとおりとなります。

  • 車体価格が高くなる
  • 維持費が高くなる (燃費、自動車税、パーツ代など)
  • 車体重量が重くなる
  • 性能の良いブレーキが必要になる

一方、排気量が大きい車のメリットは、以下のとおりです。

  • 車に人や重いものを乗せても、加速力や車体の安定性に余裕がある
  • 発進加速、合流、追い越し、坂道での走行などで余裕ができる
  • 走行時のエンジン音が静かになる
  • 高速道路での走行が快適になる

 

排気量の大きな車に興味があり、比較的に維持費の余裕がある方やチャレンジャーな方は、以下の記事の車はいかがでしょうか?

加速力抜群のパワフルなエンジンを積んだ国産車・輸入車(外車)

また、抜群に速い車を価格別にランキング付けした記事も参考にしていただけるかと思います。

抜群に速い国産車・輸入車ランキング 2017~価格帯別~

 

排気量の大きな車は車体価格が高くなると申し上げましたが、それは新車の場合であって、中古車市場では状況が異なります。

中古車市場では、人気のある車ほど車両価格が高くなります。中古車を購入する人は、維持費も節約したい人が多いので、排気量の大きい車はあまり人気がありません。

このため、中古で車を購入する場合には、排気量の大きな車がお得な価格で購入できます。

特に、排気量が大きい車で良いブレーキ、良いパーツを備えていて、故障が少ない車がおすすめです。

本ブログでは、排気量が大きいモデルがあって、スポーツ性能も高い車のうち、中古車市場でお買い得価格になっている車をいくつかご紹介しております。興味のある方は、ぜひご一読ください。

300万円以下のおすすめ中古セダン・クーペ

 

本記事が参考になりましたら幸いです。

 


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車の購入・維持などでお悩みの方は、「車の購入費&維持費は、年収で決めない方が良い理由」もぜひご一読ください

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