スイフトスポーツの魅力: 大人のスポーツカー『試乗レビュー』

コンパクトカーの魅力をお伝えする企画の第1弾として、スイフトスポーツ (2015年式)の試乗レビューをお伝えします。

スイフトスポーツ黄色斜め横ビュー

ベースグレードのスイフトは、2017年1月からフルモデルチェンジ版が発売されていますが、1.6リッターの「スイフトスポーツ」は2016年12月に生産が終了しています。

ゆえにスイフトスポーツを購入する場合には、スズキの公式中古車検索サイトや、カーセンサーなどから中古車から選択することになります。

スイフトスポーツの中古車一覧(スズキ公式検索サイト / カーセンサー.net

※カーセンサーの場合には、そのまま検索をかけるとスイフトの全グレードが表示されるため、グレードの絞り込みで1.6スポーツを選択しています。

特徴

この車はスポーツカーとしての『曲がる』と『止まる』の性能が抜群に高いのですが、一方で落ち着きのある『大人のスポーツカー』であるとも言えます。

スポーツカーといえば押し出し感が強く、カッコ良さを強調している車がほとんどですが、この車はキュートでやさしい印象があります。

一方、車内はタイトでシンプルな作りになっていて、まさにスポーツカーという感じです。

室内の広さや利便性の面では、同価格帯のコンパクトカーには見劣りしますが、目的地まで楽しく運転できるというのは大きなメリットだと思います。

2015年7月モデルでは6速MTとCVTのモデルがあり、MTのモデルが173万円、CVTのモデルが180万円となっています。燃費は、MTのモデルが14.8km/l、CVTのモデルが15.6km/lです。

とにかくスイスイ曲がる

スイフトスポーツ(コーナー)

スイフトスポーツは100万円台の車の中では圧倒的な走行性能を誇ります。特にコーナリング性能が優れており、地面に這うようにしてグイグイ曲がります。街中で運転していると、まるで地面と磁石でくっついているような感覚があります。

ハンドリングはとても素直で、地面に沿って滑らかに曲がっていくような感じです。運転していてとても安心感がありますね。

エンジンは最高出力が136馬力あり、コンパクトカーの中ではパワフルな部類に入ります。スポーツカーとしては低速トルクが細く、発進加速はいまいちではありますが、高回転まで回して走る楽しさがあります。

何せエンジンパワーに対してシャシー剛性がかなり勝っていますので、安心してアクセルを踏み込めます。高速道路での安定性も抜群です。

 

落ち着いたスポーツカー

スイフトスポーツ

スポーツカータイプの車は、静粛性は二の次であることが多いのですが、この車は意外にも静粛性にも優れています。

ファミリーカーとして使用する場合にも、長距離を落ち着いて運転できるのは大きな強みですね

乗り心地の面では、17インチのタイヤを履いているため路面の凹凸をしっかり拾い、ややバタバタします。一方で4輪がしっかり足についているように感じられ、どのようなシーンでも落ち着いて運転できます。

エンジン音が控えめなところは賛否両論だと思いますが、ファミリーカーとして運転する場合には良いですね。

 

車内はタイトでスポーティー

スイフトスポーツ(室内2)

スポーツカーらしく、視界を遮るようなごちゃごちゃしたオブジェクトがなく、運転席に乗り込んだ瞬間にさあ運転するぞという意気込みになります。

CVTのモデルにはハンドル付近にパドルシフトが取り付けられています。(この車はMTです。)

スイフトスポーツ(室内)

 

軽自動車の競合スポーツカーとの比較

ここでは、価格帯が近い以下の3つの軽自動車スポーツカーと比較してみます。

アルトターボRS: 129万円~141万円

コペン:185万円~202万円

S660: 198万円~238万円

スイフトスポーツの価格帯は173万円~180万円です。これら3台はどれも運転が楽しいのですが、快適性や静粛性の面ではスイフトスポーツが1ランク以上高いです。

利便性の面では、後部座席や荷台を考慮すると、アルトターボRS≧スイフトスポーツ>コペン>S660になると思われます。S660は荷台がなく、走りに特化しているため、ほとんどの方にとってはセカンドカーとしての位置づけになるかと思います。

コペンはルーフを閉じた状態ではトランクに荷物を積むことができ、居住スペースの快適性も高いため、メインの車としてもある程度つかえます。

加速性能ではやはりスイフトスポーツが余裕があり、コーナリングについてはどの車も個性はあるものの、限界性能については甲乙つけがたいところがあります。

高速道路では、スイフトスポーツやコペンが静粛性・走行安定性において優れていました。S660は横風の影響を受けて車体が少しふらついたり、幌の隙間から風が入ってきたりするため、80km/h以上はあまり出したくないと感じました。

以上はあくまで体感になりますが、参考になりましたら幸いです。

 

ここが気になる

公式では低速トルクが太いと言われていますが、正直なところ、スポーツカーとしては低速からの加速感が物足りません。

それと、路面の凹凸があるところを乗り越えると、キシミ音が鳴ります。エンジン音がマイルドで静粛性も優れているため、気になる方もおられると思います。

この車はファミリーカーとしても十分使用できますが、後部座席はかなりタイトな作りになっています。

 


総評

この車はスポーツカーとして優れたパフォーマンスを持ちながら、落ち着いて運転することもできるのが強みだと思います。

ファミリーカーとしても、通勤の足としても使用でき、かつ運転も楽しめるところが良いですね。

競合スポーツ・コンパクトカーについては、以下の記事を参考にしていただけるかと思います。

おすすめ人気コンパクトカー 2016 ~ 国産車&輸入車~ 『総まとめ編』

また物凄く速いハッチバックタイプのスポーツカーを集めた、以下の記事も人気があります。

抜群に速いコンパクトカーを一挙公開!ホットハッチの底力とは?

スイフトスポーツの中古車一覧(カーセンサー.net


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