中古の高級車(外車・輸入車)はお買い得なのか?

高級セダン

中古車市場では、低年式の高級車が驚くほどの低価格で販売されています。安い訳はありますが、実はデメリットを差し引いてもお得です。

なぜなら、中古車市場では維持費がかかりにくいクルマが好まれるため、高級車クラスの維持費がかさむ可能性のある車は需要があまりないためです。

このため低年式の中古車はなかなか売れず、クルマ本来の価値よりも大幅に値下がりする傾向があります。

実際に中古車業界大手のカーセンサーNETで中古車を検索してみると、低年式の高級車が意外なほどたくさん見つかります。さらに長期間売れ残っている高級車が散見されます。まだまだ乗れる車もあるはずなのに、勿体ないですよね。

高級車は、たとえ低年式であっても威厳がありますし、内装の質感の高さや静粛性、乗り心地良さはさすがに素晴らしいです。長期間運転しても疲れ知らずです。最近の大衆レベルの車も快適になってきたとはいえ、高級車を超えられない壁があります。

そしてほとんどの人にとっては現行型かどうかなど気になりません。中には現行型よりも全体のバランスが良い車もあります。

本記事では、中古の高級車のメリット・デメリットについて、輸入車の最高級セダンであるメルセデス・ベンツSクラスを例に挙げてご説明いたします。

 


中古の高級車を所有するメリット・デメリット

 

まずは中古の高級車全般に言えるメリットを以下にピックアップしました。


  • 車両購入時のお金を用意するのが比較的容易
  • 向上心のある若い人でも購入しやすい
  • 一応見栄を張ることができる(特に車のことに詳しくない人に対して)
  • 静粛性や乗り心地が高く、長距離運転がすごく楽になる
  • ボディが頑丈であるため、万が一の事故のときに被害が少ない
  • 高級車のオーナーとしてのエキサイティングな経験
  • 異性にモテるかもしれません
  • 加速性能や走行性能がさりげなく優れている
  • 車間距離を詰められるケースが激減する(体感できます)
  • 自分に自信がつくかもしれません
  • コンフォートゾーンが高くなる

思いのほかメリットがたくさんあるのではないでしょうか?

一方、中古の高級車のデメリット(※高級車のデメリットではありません)はどうでしょうか?結論から言えば、一点に収束されます。それは、 『新車と比べて、突然の故障により数十万円の修理費が必要になるリスクが高くなること』です。中古車とはいっても、故障時には高級車相応の修理代が必要になります。

逆に言えば、急なときに備えて数十万円から100万円程度の予備費を用意しておくことができれば、余程のことにならない限り問題ないでしょう。

これらに加えて、高級車特有のデメリットもあります。たとえば、

  • 大きな車が多く、駐車スペースや狭い道で気を遣う
  • 高級車は排気量の大きな車が多く、自動車税や燃費が余分にかかる
  • 車両保険が高くつく

などが挙げられます。これらは中古かどうかに無関係なのですが、維持費にかかわりのあるデメリットが多いため、中古車市場では敬遠されるという訳です。

これらのことを踏まえると、中古の高級車はお買い得であると言えるでしょう。次のセッションでは、メルセデス・ベンツSクラスを輸入車の中古車の例として取り上げます。

 

メルセデス・ベンツSクラスの中古車はお得?

 

メルセデス・ベンツSクラスは、同メーカーの最上位車種であり、世界の高級車市場をリードしている存在でもあります。メルセデス・ベンツは車のパイオニアとして、並々ならない意気込みでSクラスの車を開発しています。

Sクラスの中古車(前モデル)は、新車時に800万円~3000万円まで幅広いラインナップがあり、現時点では以下の価格で販売されています。

2005年10月~2013年9月モデル: 159万円~1530万円

1998年11月~2005年9月モデル: 29万円~500万円

(※2015年7月2日時点でのカーセンサーの中古車価格です)

2005年以降のモデルはルックスを含めて評判も良いのですが、価格もそれ相応ですね。一方、もう一つ前のモデルの中古車は100万円以下で多数見つかります。

購入時の予算に余裕があれば、2005年以降のモデルがおすすめですが、その一つ前のモデルの車両価格の安さも魅力的ですよね。

本セクションでは、2001年式のメルセデス・ベンツ S320(W220)をレビューいたします。この車は、愛知県名古屋市のスパイスレンタカーさん(上名古屋セルフステーション)でお借りしました。

この店舗では選りすぐりの(数モデル前の)中古輸入車を仕入れていて、自社整備で維持コストを抑えることで、レンタカー料金もかなりお求め安くなっています。

同じ年式の国産高級車と同じぐらいの値段で借りれるところが面白いですね。

Sクラス2

この車の新車時の車体価格は800万円です。S320はSクラスの中では安価なグレードですが、グレード間での内装のクオリティに違いはほとんどありません。この車が今や10分の1ほどの中古車価格で販売されています。またS320より上位のグレードは、さらに値落ち額が大きい傾向があります。この理由は、排気量の大きなグレードほど中古車市場では敬遠されるためです。

Sクラスバック

S320は、ルックスではLEDライトを多数装着した最近の高級車には見劣りします。しかし、高級感や貫禄はさすがだなぁと思うほど、運転していて周りの車が気を遣っていることがわかります。個人的には、落ち着いて運転できることが最も気に入りました。

Sクラス内装1

Sクラス内装2
(サンシェード付きです)

Sクラス内装3

Sクラス内装4

 

次にS320の運転について、良いところを書いていきたいと思います。

まず、最初に車に乗っていて気づいたのは、不思議な乗り味です。S320にはAIRマチック・サスペンションが搭載されていて、まるで雲の上を走行しているような心地よい感覚があります。

たとえば、街中の右左折時にはタイヤが擦れた音・感覚がなく、何事も無いように曲がります。また、路面の凸凹が続くような道路では、車体が小刻みに揺れず、ゆっくりと波に揺られているような感じです。別の乗り物の上にいるような感覚です。

もう一点は、静粛性の高さです。特に印象的だったのが、高速道路を走行していたときのことです。速度を上げていってもロードノイズや風切音がほとんど無く、街中でゆっくり走行しているような感覚でした。これだけ乗り心地が良いと、長距離ドライブが楽しみになりますね。どこまでも運転できそうです。

当方、最新のメルセデス・ベンツ S400hもレンタルしたことがありますが、乗り心地の良さと静粛性ははっきり言ってこのS320の方が数段上でした。

一方でエンジン音や外部音はさりげなく耳に入ってくるため、あまり眠たくもなりません。本当に不思議な車です。

ちなみに大きい車なので取り回しが難しいかなと思っていましたが、運転席からの死角が少なくて見晴らしが良い(AピラーとBピラーが細い)ため、意外と運転し易かったです。一方、狭い道やバックのときには気を遣いましたので、ある程度慣れが必要ですね。

Sクラス内装5

(写真右側の柱の部分(Aピラー)が細いです)

ところでこのAIRマチック・サスペンションは経年で劣化していき、壊れやすいという欠点があります。また、エアコンの故障も低年式の車で起きやすいですね。問題になってくるのは、これらの故障が同時に起こったりすると、100万円(もしくはそれ以上)必要になることです。

この点が輸入車の一番のネックになりそうです。ですが、視点を変えると、もともとの本体価格がかなりのバーゲンプライスなので、修理代を含めても尚お得であると考えることもできます。一度修理して新品になれば、劣化するまで故障するリスクがほとんどなくなりますからね。

今回のS320はスパイスレンタカーさんで2016年6月20日の現時点でもレンタルできるようなので、お近くにお住まいの方であれば試しにレンタル(6500円~)されてみてはいかがでしょうか?AIRマチック・サスペンションを体感するだけでも価値があると思います。

ちょうど同じクルマをレンタルされた方が、YouTubeに動画をアップしてくださっていますので、興味がございましたらご覧いただければと思います。

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=_P-XGos4GWQ

 
 


まとめ

 

本記事では、輸入車のメルセデス・ベンツSクラスを例に挙げて、中古の高級車のメリット・デメリットについてご説明いたしました。中古の高級車自体はお買い得であることがおわかりいただけたかと思います。

低年式の輸入車の中古車については、突然の故障時の修理費がネックになります。修理代はあらかじめ用意しておく必要がありますね。

一方、国産の高級車については、原則なるべく壊れないことを前提に作られているため、輸入車と比べて低年式でも故障のリスクが少ないというメリットがあります。たとえば前期モデルのレクサスGSは100万円台で購入でき、ねらい目だと思います。国産の高級車であれば、今は持ち金が十分になくても、ある程度の定期的な収入があれば維持できます。

以下に、カーセンサーNETの高級車へのリンクを貼り付けておきました。価格上限は、程度の良い車が見つかり易い200万円としておきました。また、こちらのページからカーセンサーNETには含まれない期間限定の在庫車をチェックすることができ、掘り出し物が見つかることがあります。

ちなみに『これだ!』と思うような理想的な車が見つかった場合、早めに問合せをされた方が良いです。カーセンサーNETは最大手なのでチェックする人が非常に多く、本当に良い車には問合せが殺到します。

私が一昨年に購入した中古車は、カーセンサーNET経由で見つけたのですが、同時に十件近く問合せがあり、即決したおかげで購入できました。※逆に何かしっくりこない場合には、早まらないほうが良いです。


※国産の高級車であれば、日産の最高級車プレジデントが非常にお買い得になっています。元値が1000万円する車が、今や100万円台というバーゲンプライスで購入可能です。

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他にも、レクサスのLS ・ GS、日産のシーマ・フーガがおすすめです。まとめてチェックするのも良さそうです。

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※外車の高級車であれば、ベンツSクラスとBMWの5シリーズ、6シリーズ、7シリーズの在庫が比較的豊富です。

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たとえ低年式の車や事故歴ありの車であっても、下取りよりも数十万円も高く売れることがありますので、まだチャンスがあります!


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