メルセデス・ベンツ 新型 Cクラス クーペの評判&レビュー
人気セダン・クーペの魅力をお伝えする企画の第5弾として、メルセデス・ベンツの新型 Cクラス クーペの評価&レビューをお伝えします。
メルセデス・ベンツのクーペについて初めての方もおられると思いますので、基本的なことを含めてご説明したいと思います。
2017年9月4日更新
Cクラス クーペについて
はじめに、Cクラスのクーペについて簡潔にご説明いたします。
「メルセデス・ベンツ」は、優れた高級車を世に送り出す高級車ブランドとして、日本でも広く認知されています。
メルセデス・ベンツの最高級車であるSクラスは、世界で最も人気のある高級車の一つであり、最先端の技術が惜しみなく導入されています。
今回ご紹介するCクラス クーペは、日本の街中でも比較的運転しやすいミドルサイズの高級クーペです。
Cクラス クーペの車両価格は499万円~となっておりますが、1000万円オーバーの高級車に引けを取らないルックスのラグジュアリーカーとして、素晴らしい出来となっています。
Cクラス クーペは快適性とスポーツ走行を両立したモデルです。また車幅1.81メートル、最小回転半径が5.2メートルで小回りが割と効きますので、高級車としては取り回しが良いのがポイントです。
現行クラウンのロイヤルやアスリートと比較すると、Cクラス・クーペは全長が約20センチ短いサイズに収まっています。
最高級クラスの車は大きくて貫禄があるのは良いのですが、実用面でいえば、狭い場所が多い日本では気を遣う場面が多いというデメリットもあります。
その点、Cクラス クーペはビッグサイズの車に負けず劣らずの迫力があり、日本の街中でも扱いやすいサイズに収まっているところが良いですね!
乗車人数については、2ドアタイプではありますが、4人乗ることも可能です。ただあくまでクーペでスタイル重視ですので、後部座席の頭上スペースはセダンタイプと比べて低いため要注意です。
1~2人乗りがほとんどの場合や、後部座席に標準背丈以下の女性あるいは子供が乗る場合に適していると思います。
モデルラインナップ
Cクラス クーペのモデルは主に2つに分けられ、2016年3月から生産されている新型「C205」と2011年10月から発売されている「C204」があります。先代も割と新しいモデルですね。
次にグレードを見ていくと、最高156馬力を出力する1.6リッターの直4ターボエンジンを搭載したC180をはじめとして、2リッターで最高184馬力を出力するC200、211馬力のC250、そして245馬力のC300があります。
これらのモデルは、快適性の優れたスポーツクーペとして十分な走行性能がありますが、さらに高性能を求める方向けのAMG C63 クーペもラインナップしています。
また、9速ATを搭載した新開発の「AMG C43 4MATIC (4WD)」(880万円~)もラインナップしています。
新型Cクラス クーペの特徴
新型Cクラス クーペの主な特徴について、最初にまとめておきたいと思います。
まず、注目すべきなのは最高車のSクラスから引き継いだ、高級感溢れるデザインです。
エクステリアとインテリアともに、先代からより洗練されており、ライバルメーカーよりも上をいっているように感じます。現時点ではクラストップといっても過言ではありません。
Cクラス クーペは、あくまでラグジュアリーカーとして高級感や快適性を重視して作られていますが、スポーツクーペとしてのこだわりもあります。
現行モデルでは、アルミニウムを多用してボディが軽量化されている一方で、ボディ剛性を高めるためにより強度の高い素材が使われています。
安全性の面では、世界最先端クラスの衝突防止システム「レーザーセーフティパッケージ」をはじめとして、縦列駐車の支援システムやヘッドアップディスプレイなどをオプションで付けることができます。
評判
Cクラスは、北米自動車メディア「Best Cars」によると、ラグジュアリー・スモールカー(日本ではミドルサイズ)部門において15車中第2位(2017年7月時点)となっています。
第1位は僅差でアウディA4ですが、日本の道路事情においては小回りの効くCクラスが優位ではないかと考えられます。
強みとしては、ゴージャスなインテリア、落ち着いたハンドリング、パワフルなベースのエンジン、優秀な燃費性能が挙げられています。
(※Best Carsの評価値は、多数のメディア評価値を統合して算出されており、公正性が高いです。)
エクステリア
ここでは、AMG スポーツパッケージのエクステリアを見ていきます。
ダイヤモンドグリルやLEDヘッドライトが高級感をより一層引き立てます。
真後ろから見みると、ルーフトップからテールまで滑らかに広がっていくデザインになっていて、相当ボリューム感があります。
エアーインテイクやクロームスポイラーにより、スポーティ感もばっちりです。空力特性も向上しています(Cd値は0.26)。
ホイールは標準で18インチです。
トランクスペースはセダンタイプ(Cクラス)よりも若干広く、スポーツタイプとしては結構広いですね。
以下は参照元動画です。
限界性能
高級感や快適性を重視した車ではありますが、スポーツ走行性能はどうでしょうか?
まず、1595ccの直4ターボを搭載したC180について見ていくことにします。
このモデルは、最高156馬力に対して、車両重量は1570キロですので、プレミアムカーとしてはややパワー不足感があると感じるかもしれません。
ただ最大トルクの25.5kg・mを1200rpm~4000rpmの低回転から発生させますので、街中ではむしろトルク感が十分にあります。
0-100km/hは7~8秒台といったところであり、加速もスムーズですので、少なくとも街中では不満に感じることはほとんど無いと思います。
日本の街中ではC180で十分な性能ですし、エンジンが軽い分、C180はコーナリングで軽快に曲がります。
(※2015年式の現行モデルの加速シーンです。)
高速道路などを含めて、余裕の運転を楽しみたい方であれば、2リッターエンジンを搭載したC200以降のモデルをチョイスされることになるかと思います。
C200以降のテストデータなどはあまり公開されていませんが、最上級スポーツモデルのAMG C63 S(クーペ)になると、北米メディア「Motor Trend」の0-60mph(≒0-100km/h)のテストで3.8秒台(セダンモデルは4.0秒)を記録しています。
以下は、2015年式 AMG C63 S の加速シーンです。アウトバーンで時速258キロまで出しています。
AMG C63 Sの車両価格は1000万円を軽く超えますが、ミドルクラスで日本の街中でも取り回しが良いサイズです。
AMGはスポーツモデルとしては完成度が高い車として世界的に評判が良く、AMG独特のエンジンサウンドに魅力される方も数知れません。
インテリア
Cクラス クーペの内装は、Cクラス(セダン)をベースとしており、スポーティな演出が取り入れられています。
スポーティかつエレガントなインテリアです。滑らかなエクステリアと同様に、インテリアも曲線的な作りになっています。
プラスチックのパーツが露出するようなことがなく、上質感はクラストップレベルです。
後部座席に人が乗るときには、このように前席を前に移動して、先に乗車してもらいます。
シートのポジションについては、3人までのメモリ機能が付いています。
峠道などのスポーツ走行時にも、ドライバーをしっかりサポートするスポーツシートが備わっています。
以下は、ダッシュボード下のアナログ時計と収納スペースです。
まとめ
クラスを超えた高級感と、スポーティネスが融合したメルセデス・ベンツ Cクラス クーペをご紹介しました。
車両価格が499万円~のミドルサイズの高級車としては、相当なレベルの仕上がりになっていると感じます。
また街中で程良いサイズで、スタイリッシュで走りも良いところもポイントですね。
1~2人乗りが主な方で、プレミアムな高級車をお探しの方にはぴったりの一台ではないでしょうか。
以下に公式ページへのリンクと、オフィシャル動画を張り付けておきましたので、興味がある方はぜひご覧ください。
◎ Cクラス クーペのオフィシャルムービー
【C180 クーペのベース価格&スペック】
価格:499万円
エンジン:1595cc、直4ターボ
馬力&トルク:156馬力/5300rpm、25.0 kg・m/1200~4000rpm
JC08モード燃費:14.9 km/L
全長×全幅×全高:4705×1810×1405 mm
車両重量:1570キロ
最小回転半径:5.2メートル
トランスミッション:7速AT
駆動形式:FR(後輪駆動)
以上となります。本記事が皆さまの参考になりましたら幸いです。
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