インターネット経由で他県の中古車を購入するときに気を付けておきたいこと
本記事では、ブログ管理人がカーセンサー.net経由でスポーツセダンを購入したときの経験を交えて、他県の中古車を購入するときに気を付けておきたいポイントについて詳しくご説明します。
インターネット経由で中古車を見つけようとすると、近隣では「コレだ!」と感じる中古車が中々見つからず、遠方であれば理想的な中古車が見つかることがあるかと思います。
遠方なので直接確認に行くのも大変ですし、かといって現車を確認せずに購入しても大丈夫なのか、不安な方も多いと思います。
そこで本記事では、他県の中古車を購入するかどうかの判断材料として、以下の2点についてご説明したいと思います。
- 他県の中古車を購入するメリット・デメリット
- 中古車問合せ時にチェックしておきたいポイント
本題に入る前に、お急ぎの方のために先に結論を申し上げておきます。
- なるべく評判がよく、信頼できそうな中古車販売店で購入する
- 前オーナーの扱いや整備状況(メンテナンス記録の有無)を確認しておく
- 陸送代(輸送代)込みでいくらになるのか見積もってもらう
- 目立つ傷はしっかり確認しておき、小さな傷はあまり気にしない
- 車内の清潔感(特に臭い)を確認してもらう
- 近場の中古車候補と見積もりを比べて、お得かどうかを計算する
他県の中古車を問い合わせる際には、上記のポイントを確実に押さえておきましょう。
カーセンサー.netには評判の良い中古車販売店が数多く参加していますので、中古車検索において重宝しています。
アフターケアを含めて、顧客の面倒をしっかり見てくれそうな中古車販売店はハズレが少ないと思います。
他県の中古車を購入するメリット・デメリット
まずは、私が他県のスポーツセダンを購入したときの経緯についてご説明したいと思います。先に私が購入した車の写真を載せておきたいと思います。
現時点では100万円前後から購入できる車であり、2006年式ですので丁度13年目になりますが、しっかりコーティングをかけておけば、いまだに新車のように綺麗です。
ちなみにコーティング剤の費用は月150円~300円程度で済みます(ご参考:コーティングにより愛車を綺麗に保つ方法)。洗車のついでに軽くコーティングしておけば、手間もたいしてかかりません。オススメです。
車の見た目は、たとえ低年式であっても、ヘッドランプ磨きやコーティング、内装の補修などでずいぶん見違えます。特にヘッドランプの黄ばみは、車の見た目に大きく影響する部分ですので、しっかりとチェックしたほうが良いです。
話を戻しますと、当時は上記の車をカーセンサー.netで検索していて、地域を北陸県内で絞り込んで調べていました。
ところが、当時住んでいた県には該当モデルがわずか2件しかなく、ボディカラーやオプションも好みではない上に、相場よりもかなり高かったんです。
一方で県外の中古車を検索してみると、好みのカラー・オプションが付いた程度の良さそうな車が多数見つかり、しかもお買い得プライスでした。
具体的には、30~40万円ほど違いましたので、陸送代(※1)を入れても明らかにお買い得であることがわかりました。
このように、中古車販売店が多い激戦区では中古車のお値段が抑えられているため、お買い得な中古車を見つけやすいというメリットがあります。
したがって、中古車検索ではお住まいの地域の中古車と他県の中古車の価格を比べてみることが重要です。
まとめると、他県の中古車を購入するメリットとして、① 車の選択肢が大幅に増えること、② お買い得な中古車を見つけやすいこと、の2点が挙げられます。
一方でデメリットはとても明確です。実車を確認しない分、より注意深く車を見定める必要があることです。この点については、これからご説明していきます。
- ※1:陸送代(もしくは輸送代)の目安は、県内で1万円前後、隣接県で2万円前後、それ以外で2万5千円~となります。私のケースでは、距離600キロで4~5万円でした。
中古車問合せ時にチェックしておきたいポイント
それでは、他県で良さそうな中古車や中古車販売店が見つかった場合には、どうすれば良いのでしょうか。
実は幸いなことに、最近ではネット販売でも安心して車を購入できるように、傷や不具合などについては、口頭や写真で詳しく説明してもらえるようになってきています。
特に信頼のおける専門販売店の中古車や、第三者機関による審査付きの中古車は、私を含めた素人が車の状態をチェックするよりも信頼できます。
私が車を購入した店舗では、傷の箇所や喫煙の有無、使用感、前オーナーのことなどを電話とメールにて詳しくお伝えしていただきました。また、小傷を含めた18枚の写真をメール添付で送っていただきました。
以下の写真は、私が検討していたもう一台の車の傷の箇所です。
私が購入した車は2006年式と結構年数が経っていたにもかかわらず、(写真ではわからないほど)目立たない傷が数か所ある程度で、室内保存で目立つ劣化もなく、新車にかなり近い状態でした。
私はレンタカーでおろしたての新車に何度も乗ったことがあるのですが、やはり程よく乗りほぐされたクルマの方が快適です。
万が一の故障についても、(自宅)近隣のディーラーで対応してもらえるとのことでした。
これまでにいくつか在庫問い合わせをしたのですが、これはアタリだと直感的に感じました。そこで商談期間として1~2日待っていただき、妻と相談したうえで購入を決意しました。
その間に10件以上の問い合わせがあったとのことで、すぐに決めて良かったと思います。カーセンサー.netのような大手サイトでは、良い車には問合せが殺到しますので、これだと思ったら早めに決断するのがポイントです。
ちなみに購入店舗は自宅から約600キロ離れていて、納車の際は陸送代が4~5万円かかるとのことでしたので、プチ旅行を兼ねて、休日に車を直接取りに行くことにしました。
購入した車については、予想外の出費として1年前に消耗品のヘッドランプが球切れしたぐらい(出費は1万9千円)であって、2018年6月の段階でも不具合はないです。
以前に所有していたカローラ(2003年式)も、10年10万キロを超えてもナビをタッチしたときに反応が鈍い箇所がある程度で、まだまだ走ることができました。
このように2000年以降の車であれば、10年10万キロでも不具合が無く走ることも普通にあるようです。車って、新車で購入しても不具合は発生しますからね。
ということで、アタリの車を引くことができれば、幅広い選択肢がある他県購入の方が断然お得といえます。
一方、いわゆるハズレな車としては、どのような車が挙げられるのでしょうか。
昨今では、中古車業界の健全化や中古車購入店による厳しいチェックにより、メーター改ざんや水没による冠水車のような大ハズレ車を引くリスクはかなり小さくなっています。
特にカーセンサーで掲載されている評判の良い中古車販売店であれば、店舗の信用問題にかかわることですので、不正な車でないのか念入りにチェックされています。
気を付けておきたいのは、オイル交換を怠っていたり、定期的な交換が推奨されている基幹部品を交換せずに乗り続けていたケースです。雪国で走っていた車であれば、錆が広範囲に及んでいるケースにも要注意です。
このような場合、エンジンなどの重要部品のトラブルが発生するリスクが高まりますので、整備履歴がわかる書類があるなど、前オーナーの車の扱いがわかっている中古車を選びましょう。
それと、カーセンサー認定を受けた車両も、AISと呼ばれる第三者機関による厳格なチェックを受けていますので、信頼性が高いです。
もしくは、購入後にトラブルが発生したケースに備えて、保証内容をチェックしておいたり、万が一のときに返品可能な中古車販売店を選ぶのも一つの手です。
年数相応の清潔感があるかどうかも、前オーナーが車を大切にしていたかどうかを知る基準の一つです。
たとえ走行距離が多くても、その割には車内が綺麗であれば、丁寧に扱われていた車であることがわかります。それと車内に嫌な臭いがしないかどうかは、確認しておいたほうが良いですね。
一方であまり車の程度とは関係が無いのは、外装の小傷です。車は普段使用していると、どれだけ気を付けていても、飛び石傷や線傷が付いたりします。車内にも大抵の車の場合、小さな傷痕が付きやすい箇所があります。
長年車を使用していると、ある程度傷があるのは仕方がないことです。それにオーナーが大切に扱っていても、同乗者が知らぬ間に傷をつけてしまうことも多いです。
市販のツールで小傷を目立たなくすることができますので、中古車購入の際は小さな傷はあまり気にしないようにしましょう。
さて、ここまでの時点で、県外の中古車を購入する際に気を付けておきたいポイントをもう一度まとめておきますね!
- なるべく評判の良い中古車販売店で購入すること
- 前オーナーの扱いや整備状況(メンテナンス記録の有無)を確認しておくこと
- 陸送代込みでいくらになるのか見積もってもらうこと
- 目立つ傷はしっかり確認しておき、小さな傷はあまり気にしないこと
- 車内の清潔感(特に臭い)を確認しておくこと
上記のことを踏まえつつ、お気に入りの一台を見つけていただければ幸いです。
なお、アタリ・ハズレの車については、以下の記事で詳しくご説明していますので、参考にしていただければと思います。
それと不良車によるリスクを極力避けたい場合には、ディーラーの認定中古車や、カーセンサーアフター保証を付けれる中古車、株式会社ウェブクルーやガリバーの「全車両修復歴チェック済み」かつ「返品可能(有償)」な中古車を選択すれば良いですよ。
それぞれのメリット・デメリットを非常に簡潔にまとめると、以下のとおりとなります。
ディーラーの認定中古車は値段は割高ですが、保証が手厚く、整備状態の良い車が手に入ります。
カーセンサー.netに掲載されている中古車は、御自身で程度の良さそうな車を見つける必要がありますが、在庫数が非常に豊富なのでお気に入りの車を見つけやすく、程度の良い車をお買い得価格で購入できます。
ガリバーの中古車は、お気に入りの車を見つけれるかどうかは運次第になりますが、オークションに売却される前の掘り出し物の車が見つかることがあります。保証制度も充実しています。
それぞれ良し悪しがありますので、状況に応じて上手く使い分けることが、中古車選びにおける成功の秘訣です。