マツダ CX-3の試乗レビュー!山道をグイグイ駆け抜けるコンパクトSUV!

CX3フロントビュー

SUVの魅力をお伝えする企画の第1弾+α(コンテンツ追加)として、コンパクトなディーゼルSUVの、マツダ CX-3の試乗レビューをお伝えします。

またプラスアルファとして、山道での試乗レビューを加えました。

本記事では、マツダ CX-3の魅力&欠点について、SUVが初めての方にもなるべくわかるようにお伝えいたします。

山道でのややスポーティな走行シーンを含めた、動画バージョンも公開しておりますので、お好みでご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=XFn47CAS2go

 
※本ブログのオリジナル動画です。

 
(※本ブログの動画レビューは、ブログ管理人が身銭を切って車をレンタルして、感じたままのことを述べた内容となっています。)

2017年9月20日更新


とにかくカッコ良い

CX3トップ用

SUVはフロントフェイスが広く、デザインに多様性を持たせることができます。デザインは好みこそありますが、CX-3はとにかくカッコ良い車として好評です。

個人的には、フロントからの眺め(特に斜め方向)が抜群にイイと感じます。これで新車で200万円前半から購入できるクルマにはとても思えないです。

実車を見たときは思わず『カッコいい』とつぶやいてしまいました。実はこれには訳があって、マツダが徹底的にカッコよさを追及した結果なんです。

ホイールが大きいことや、前輪からフロント先端まで短いこと等、人がカッコ良く感じる要素がとことん研究され、その研究成果がこのクルマに活かされています。

CX-5cx-5back_small

CX-3は車幅が1.76メートルとコンパクトなのですが、ご覧のとおり、欧州のプレミアムコンパクトカーに劣らないほどの存在感があります。

また、エクステリアだけでなく、内装もカッコよく仕上げられています。ところどころにステッチ(刺繍)が入っていて、プラスティック感をなるべく出さないように工夫されています。

インパネ中央から助手席側まで横並びしている合成皮革は、やわらかくて手触りが良いです。

CX-3 内装2

 

燃費性能が良く、財布にやさしい

cx-3のトランク

CX-3は全モデル共通の1.5リッターのディーゼルターボエンジンを積んでいます。燃費は、21km/l~25km/lとなっており、6速MTのFFが最もよく、6速ATのフルタイム4WDが21km/lとなっています。

ディーゼル(軽油)なので、レギュラーガソリンよりも20~30円安く、財布に優しいです。お値段は、6速ATのFFが238万円からとなっています。

一般にSUVはベースとなるセダンタイプと比べて車両重量が重くなるため、大排気量のエンジンを積んでいることが多く、燃費もあまり良くないです。排気量の大きいエンジンを積んでいると、自動車税も高くつきます。

しかし、CX-3は新車購入時(6速ATのFFの場合)に81.900円のエコカー減税があり、燃費も23.0km/Lと財布に優しいです。

そして大事なのは実燃費!一般にはカタログ燃費の7割ぐらいあれば十分といわれています。

e燃費のオーナー平均によると、ベースグレードのATのFFモデルで約18.5 km/Lのなっており、カタログ燃費の8割ほどあります。

アイドリングストップも付いていて、停車時にブレーキを強めに踏むと作動して、エンジンが停止します。そしてブレーキを弱めたり、ハンドル操作をするとエンジンが始動します。このときのタイムラグはほとんど感じません。

ディーゼルのエンジンオイルが高めなのがネックですが、新車であればパックdeメンテ(3年間)に入るなり、Amazonや楽天でディーゼル用のオイルを購入して、自分でオイル交換をするか、オートバックス(オイル持ち込み税抜き500円)やイエローハットで交換すれば節約できます。

 

街乗りでの加速力は十分

ディーゼルエンジン独特の癖はあり、アクセルを踏み込んだ後のターボラグが体感1秒ぐらいあるものの、低速からの加速はしっかりしています。加速するときは、ラグを見越して運転すると良いです。

CX-3 トンネル

坂道での加速も余裕です。直進安定性が良くコンパクトであるため、街乗り運転しやすい車です。

フロアMTモード(シフトノブを使用して、+、-のレバーで手動シフトチェンジする機能)が付いていますので、坂道でのエンジンブレーキやキックダウンのタイムラグが小さい加速が欲しいときに重宝します。

エンジンスペックは、最高出力が105ps、最大トルクが27.5kg・m(1600rpm~2500rpm)となっており、低回転でのトルクが太くなっています。0-100km/h加速は、PDriveTVのテストデータで10.6秒となっています。以下は加速シーンの動画です。

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=jF8fbqyCeJ0

 
※0-100km/h加速のシーンは、3分20秒あたりから始まります。

私も実際に体感しましたが、時速60キロあたりまでのフル加速はイイ感じです。

一方でディーゼルエンジンの宿命として、4200rpmで出力が早々に頭打ちになりますので、高回転まで回して、追い越しで一気に加速するには不向きですね。

(※エンジンの出力は、トルク×エンジン回転数で求まります。CX-3の場合、4200rpmで出力が最大になり、それ以降は出力が下がります。)

Motor Trendのテストを確認すると、北米では2リッターのガソリンモデルがあり、そちらでは0-60mph(≒0-100km/h)加速が8.6秒となっています。こちらのモデルであれば、街乗りや高速道路でも余裕があります。


追記:2017年7月発売モデルから、最高148馬力を出力する2リッター・ターボのモデルが追加されています。

PDriveTVによると、2015年式の同出力のエンジンを積んだモデルの0-100km/hテストで8.8秒を記録しています。

https://www.youtube.com/watch?v=bElv2g4oj30

 
1.5リッターのディーゼルと比べてみると、ディーゼルの方が高回転まで回して淀みなく出力が出せない分、やはりというか、後半加速で負けています。

ただコンパクトクラスの実用域である20-80 km/hまでは、ディーゼルモデルでも申し分ない加速力があります。


 

山道での走りが凄く良い!

CX-3はデミオ XDと比べて、ベースモデル比較で130キロ重いです。このため山道での運転感覚はいまいちではないかと思っていましたが、とんでもなかったです。

たしかに低速域からの加速ではデミオには劣りますが、坂道もグイグイ駆け上がるところは同じです。

CX-3山道を試乗

ワインディングではクルマの鼻先(ノーズ)が意図したとおりの方向に向くため、意外とハイスピードでワインディングを走れてしまいます。

コーナー出口でもタイヤの接地感がしっかりあり、そこからのトルクの太い加速が心地よいです。

また急なカーブの手前では、ブレーキとマニュアルシフトダウンを利用して、ブリッピングさせてから曲がるのも良い感じでした。

MT、ATにかかわらず、山道での走行を楽しめるSUVです。CX-5とちがって、CX-3にはMTのモデルがラインナップしているのも◎ですね。

今回のレンタカーは、2016年11月24日発売より前のCX-3のため、旋回時の挙動をサポートする「Gベクタリング コントロール」は搭載されていませんでした。

Gベクタリング コントロールの挙動につきましては、以下のアクセラスポーツ試乗時の動画で公開しております。ハンドリングのしやすさがわかるように撮影しましたので、興味がございましたらぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=lTg7PzzTfr0

 
 

着座位置がほど良い

SUVは着座位置が高く、運転席からの見晴らしが良好です。一方で、大きなボディのSUVになると、クルマ周辺の下方向の死角が増えたり、カーブを曲がるときにロール(横方向に振られる感覚)が大きくなりがちです。

CX-3は、デミオなどのコンパクトタイプよりも少し着座位置が高くなっており、走行性能や下方向の視認性を損なわない程度に見晴らしが良いです。

 

ココが気になる

cx-3ドライブ

個人的に一番気になったのは、サスペンションが上手く機能していないのか、でこぼこ道では揺れが大きいということです。

路面の荒れたところで長時間運転していると、ちょっと酔いました。とはいっても、普段荒れた路面上をほとんど走行しないのであれば問題ないです。

2回目の試乗では、国道と山道メインで走り込みましたが、一部のでこぼこ道を通ったとき以外、乗り心地はまったく気にならなかったです。

ちなみにコンパクトかつスタイルや走行性能を重視したクルマであり、スペースをとるディーゼルということもあって、一般的なSUVほど車内やトランクは広くありません。また大柄な人が後部座席に乗ると、やや窮屈に感じると思います。

cx3トランク縮小

(トランクに大きめのスーパーの袋を入れてみました。)

CX-3 トランクスペース

(後部座席をたおすと、こんな感じになります。)

ターボラグについては、走り出しのもたつき感を除けば、ほとんど気になりませんでした。個人的には少々癖がある車のほうが、乗りこなす楽しみがあると考えています。

 

CX-5との違い

CX3リアビュー

CX-5は、CX-3よりも一回り大きくなるため、エクステリアの迫力が高まり、車内空間が広くなります。一方、車幅が1.84メートルあり、全長も約30センチ長くなりますので、狭い道や駐車においてやや気を遣う必要があります。

また、CX-5は一回り大きいエンジンを積んでいて、ガソリンエンジンのモデルもあります。たとえば2.5リッターのガソリンエンジンであれば、街乗りでは加速力にさらに余裕ができ、(ターボラグが無い分)踏み込んだ分だけ加速するような感覚になります。また、高速道路では、車の追い越しや登板車線での合流が楽になります。エンジン音も小さくなります。

一方、エンジンの重量が加算されるため、200~300kg重くなり、燃費が15~45%下がるという大きなデメリットもあります。※ディーゼルエンジンのモデルであれば、2.6~6.6 km/Lのダウンです。

個人的には、CX-3は街乗りメインでコンパクトな車が好みの方におすすめであり、CX-5は高速道路をより快適に運転されたい方や人や物を乗せる機会が多い方におすすめです。

 

CX-3の中古車は狙い目か?

CX-3は2015年2月から発売され、中古車としてはまだまだ新しい部類に入ります。

カーセンサーでCX-3の中古車一覧(140万円~200万円の幅で、本体価格が安い順に設定)をチェックすると、本体価格が150万円~200万円の個体が増えてきたことがわかります。

とはいっても、150万円前後になると修復歴ありや多走行の車が散見されるため、まともな個体を探すとなると、乗り出し価格で200万円以降になってきます。

ただし2018年の3月になると、車検を迎えた良質なCX-3が、引っ越しや乗り換えなどの理由でCX-3を手放されていきます。

その頃にはCX-3の中古車価格もある買い得な時期になりますので、個人的にはCX-3の中古車は購入を待った方がベターだと思います。


総評

CX-5frong

はじめてのディーゼルエンジン+SUVでしたが、見晴らしやハンドリングが良く、運転しやすかったです。コンパクトなので、狭い道でもあまり気を遣わなくてすみます。

すごくカッコよく、コンパクトで運転しやすく、山道でもスポーティに走れて、維持費の面でもやさしいSUVをお探しであれば、CX-3は一押しです。

CX3フロントビュー

マツダCX-3のプロモーションビデオも良い感じです。

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=Lx9OS7KRies
 


以上となります。本記事が皆さまの参考になりましたら幸いです。

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2 Responses to “マツダ CX-3の試乗レビュー!山道をグイグイ駆け抜けるコンパクトSUV!”

  1. 匿名希望 より:

    いつも楽しい記事をありがとうございます。
    加速に関してですが0ー100 12.5秒くらいの動画が多い気がしますが11秒台のものもあるんですか?
    ちょっとそこだけ気になりました。
    cx3乗っている同僚がいるのですが加速遅くて追い越しが辛いことが結構あると言っていました。
    また馬力もかなり低いので12秒台くらいな印象でした。
    間違ってしたらすみません。

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