新型911 カレラのターボの完成度は?BMW M2と比較!

911カレラバック

ポルシェのターボといえば、ポルシェの公道最速マシン「911 ターボ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし、ボクスターやケイマンのターボ化と同様、2015年9月モデルから、911のベースモデルである「カレラ」にもターボが付くようになりました。

とはいえ6気筒なのは同じで、排気量が3.8リッターから3リッターとなり、低回転域でのトルクが太くなりました。

ここでやはり気になるのが、ターボラグです。「ドライバーの意図したとおりに気持ちよく加速してくれるかどうか」が問われるところです。

この疑問に答えるべく、北米自動車メディア「Motor Trend」にて、新型カレラの試乗レビューが公開されました。

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=ISIUGwt_t6w

 
試乗車は「素の状態のカレラ」、つまり定番の「PDK」を付けないだけでなく、カーボンセラミックブレーキ、リアアクスルステアリング、アクティブ・アンチロールバーなど、パフォーマンスを強化するオプションなども付けずにテスト走行が行われました。

0-60 mph(≒0-100 km/h)のデータを見てみると、素のカレラで4.3秒(2013年モデル)から3.8秒、カレラ Sで3.9秒(2014年モデル)から3.7秒と大幅にパワーアップしています。

ターボはその構造上、タイムラグは付きものです。タイムラグの度合いは、エンジン回転数に大きく依存します。そこでMotor Trendでは、以下のような図で、ターボが効いて最大出力を得るまでの応答時間を示しました。

エンジンレスポンス

赤線は「911 カレラ(ターボ付き)」、青線は「フォルクスワーゲンの古いクルマ(NA)」です。また縦軸は応答時間(秒)、横軸はエンジン回転数(500回転刻み)です。

まずフォルクスワーゲンの応答時間を見てみると、5000rpmまで0.25秒でほぼ即座に最大パワーが得られていることがわかります。

一方、911 カレラの方は2000rpmで約1.8秒、2500rpmで約1.1秒のタイムラグがあります。ターボラグの感じ方には個人差があると思われますが、少なくとも1秒のラグは十分感じとれるレベルですね。

エンジン回転数が3500rpmを超えると、応答時間が0.6秒程度まで下がります。そして5500rpmまでは0.7秒未満のタイムラグにとどまっています。

NAのフォルクスワーゲンと比べてまだ2倍近い差があるとはいえ、3500rpmからは安定した加速フィールとなることがわかります。

3500rpmを超えるとなると、やはりレース場でタイムラグがあるかどうかをチェックするのがベターです。

911カレラontrack

そこで、人気プロレーサーのRandy Pobst氏が登場して、レーストラックで素の911 カレラを運転します。

Randy氏いわく、「(試乗車は)クラシックでピュアーな911であり、相変わらずクルマの挙動をコントロールしやすい。少なくともレース場ではターボラグをほとんど感じない。」とのこと。

一方、タイトなヘアピンでエンジン回転数を下げて、2速などのローギアに入れると、力強い加速を得るまでに時間がかかるようです。

とはいっても、以前の自然吸気タイプでも高回転でトルクを得るタイプなので、運転感覚にあまり変化がないようです。

動画の最後では、911 カレラのタイムアタックシーンが公開されています。このTire Rackと呼ばれるテストレース場では、1分23秒82を記録しました。

これはBMW M2の1分25秒38よりも約1.6秒早いです。ちなみにBMW M2は何気にベースのカレラ(MT)と同じ370馬力です。

ご参考:BMW M2 の完成度は、M4を上回るレベルなのか?

BMW M2と素の911カレラを比べると、0-60 mphではBMW M2が4.2秒、911カレラが3.9秒となっています。ゼロヨンはBMW M2が12.8秒、911カレラが12.3秒です。

旋回テストではBMW M2が24.1秒(横加速度1G)、911カレラが23.7秒(横加速度1.03G)です。60 mphからのフルブレーキテストでは、BMW M2が32.6メートル、911カレラが28.9メートルです。

BMW M2の新車価格は770万円~となっていますので、M2のオプションを含めても差があるのは当然とはいえ、ブレーキ性能面では911カレラはかなり優秀ですね。

 

まとめ

本記事では素の911カレラについて、ターボラグに焦点を絞って解説しました。

結論から言えば、ターボ付きになっても911 カレラはやっぱりカレラであり、スポーツ性能もバランスよく向上していることがわかりました。

ただ先行車に追従するような街中での運転では、やはりターボラグを感じると思います。

一方、クルマが混んでないところでひとたび高回転まで回せば、気持ちよく走れるクルマなのは間違いないようです。

またテストデータを見ても、さりげなく旋回性能やブレーキ性能も結構伸びています。

911の評判は、「CAR and DRIVER」のプレミアムスポーツカー部門で1位、「BEST CARS」のラグジュアリ・スポーツカー部門では3位(1位はポルシェ ボクスター、2位はポルシェ ケイマン)となっており、世界中で高い評価を得ていることがわかります。

これまでどおり、911はGTカーとして快適な乗り味をもちつつ、スポーツカーとしての「加速する」、「曲がる」、「止まる」はどれも一級品であり、普段乗りもこなせるクルマに仕上がっているようですね。

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【911 カレラ(MT)のベース価格&スペック】

価格:1244万円~(7速PDKは1309万円~)

エンジン:2981cc、水平対向6気筒・ツインターボ

馬力&トルク:370馬力/6500rpm、45.9 kg・m/1700~5000rpm

全長×全幅×全高:4499×1810×1294 mm

トランスミッション:7速MT(ブリッピング機能付き)

駆動形式:RR

0-60 mph(≒0-100 km/h):3.9秒

Figure 8:23.7秒

ゼロヨン:12.3秒(114.7 mph)

60-0 mph(フルブレーキテスト):28.9メートル

911 カレラのオフィシャル動画

https://www.youtube.com/watch?t=1&v=wx_YYgq0rvE

 

以上になります。本記事が皆さまの参考になりましたら幸いです。

 

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2016.12.3 by Dr. Poni


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